She is mine 5 ページ20
白蘭「…僕と離れるのがそんなに怖い？」
見透かすような言葉に、Aちゃんは不意をつかれたような顔をした。
そして図星を指されたように、恥ずかしさを誤魔化すように頭をかく。
貴「…ああ、そうだよ。
私が失恋してドン底にいた時に、1番支えてくれたのはお前だ。
ツナだけじゃなくてお前とまで恋愛で拗れて離れられたら…私は弱りきっちまうよ。」
照れくさそうにどこかへ視線を泳がせながら、Aちゃんは本音をこぼした。
貴「こうして学校帰りにお茶ができるような、そんな今の距離感が気に入ってるんだ。
それを変える勇気は残念ながら私には無くてだな…だから、私のことはいい加減諦めてくれたほうが…」
どんどん尻すぼみになっていくAちゃんの声を遮るように僕は声を出した。
白蘭「そう。なら僕、まだまだ待つよ」
ニッコリ笑って紅茶を飲むと、Aちゃんはガクッと頬杖の力が抜けたようだった。
貴「は、話聞いてた…？」
白蘭「うん。僕もAちゃんとのんびりできるこういう時間は好きだし、壊すつもりはないよ。だから今はまだこの距離で満足しててあげる。」
崩れた頬杖からテーブルの上に投げ出されたAちゃんの手に、僕は骨張った自分の手を重ねた。
Aちゃんの柔らかな手は逃れることもせず、指先だけが一瞬の惑いを見せる。
白蘭「Aちゃんが『僕だけは何があっても離れない』って信じることができるようになるまでずっと待ってるよ。
それでAちゃんが安心できるようになったら、そこからゆっくり僕と付き合うことを考えてくれればいい。
僕はずっとAちゃんのそばにいたいだけなんだから。」
Aちゃんが僕を鋭く突き放すのは、それだけ僕との関係性を失いたくないからだ。
僕をそれだけ大切に思っているから変化を望まないだけ。
それってさ、綱吉クンを失いたくなくて自分の恋心に気がつかないふりをしてた時と似てるよね。
きっと、あともう少しなんだ。
あともう少しで君は僕の隣に居てくれるようになる。
白蘭「諦めろなんて言わないでよ。
僕がきっと君の安心できる居場所になってみせるから…今はただ、手の届く距離に居させて？」
トドメにもう一度優しく笑えば、Aちゃんがこれ以上何も言えないのを僕はもう知ってる。
貴「…私がお前の気持ちに応える保証はないけど…お前がそれでいいのなら」
Aちゃんは、少し困ったように笑ってみせた。
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らっく(プロフ) - オハオハ＃さん» 初めまして、コメントありがとうございます。とんでもございません、まだまだ拙いところがたくさんありますが、これからも文章力を磨けるように頑張っていきます！オハオハ#さんも頑張ってくださいね！ (2018年10月19日 10時) (
レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - まおさん» こにちは、コメントありがとうございます！Twitterフォローしてくださってるんですね。なるべく鍵アカのほうでフォロバしてるつもりですができていなければお声がけくださいね。応援ありがとうございました！ (2018年10月19日 9時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
オハオハ＃ - とても面白いです。高評価させていただきました。私も今日初めてリボーンの小説を投稿しましたが私より文章力があってうらやましいです！これからも更新頑張ってください。 (2018年10月15日 20時) (レス) id: c0c82837f5 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - こんにちは(^○^)らっくさんの作品は最初から今まで楽しく読ませていただいています。これからも、更新頑張って下さい＼(^-^)／応援しています。ちなみにTwitter藻、フォローさせていただいています。 (2018年10月15日 11時) (レス) id: ced873899f (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 評価・お気に入り登録増えてて嬉しいです！最近はお気に入り作者にも登録してくださる方が増えてウキウキです〜ありがとうございます〜！ (2018年10月14日 19時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年9月8日 18時
