44頁目 ページ6
御福side
『……少し待ってくださいね』
あまり深い記憶ではないものの、何か引っかかるということは確かだ。
であれば、記憶を辿ればその答えに辿り着く。
人差し指で眉間を押さえ、じっくりと考える。
間違い無く最近の記憶だ。必ず何かある。
……恐らく、ここ最近の会議だろう。
なら、何か関係あるものがあったはずだ。
銃火器の類が使われるのは日常茶飯事。それが態々報告へと上がるなんて事態はそうない。思い出すのは簡単だ。
重みのある、深い黒の少しガッチリとした拳銃。
そんな写真を見たことは……。
じっと目を閉じて考える。
『…………あ』
あった、一件。
確か、九日前の朝の会議で報告が上がったものだ。
立原君から、ヨコハマで龍をモチーフにした刺青をして拳銃を必ず携えている一つの組織がある、と。
『これは……私達にも報告が上がったものですね』
「本当ですか?」
『はい、仕事関連の事では機密情報以外、私は嘘をつきませんとも』
異能者をかき集めてポートマフィアに反抗しようとしている組織だとか。
情報もあまり詳しい事はわかっていないけれど、目的程度ならわかる。
異能を使って調べても良いけれど、今は雷の龍。且つ私の守護だ。とても上手く繋げられるとは思えない。よって不可。
「猟犬部隊にも上がっているとなると……」
『まぁ、あくまで大きな案件に "なりそう" という予感から早めに対処しておこうという、勘ですから。本格的に動くかは判りかねますけど』
まぁ、仕事以前に……私の方も何とか手を打たないといけませんけど。
深々と息を吐き出すと、野上さんが数枚の書類を抱えて戻ってきた。その間も溜息を吐いた私に驚いたらしく、探偵社のお二人はどうかしたのかと、不思議そうにこちらを見てくる。
「太宰、国木田。あったよ……って、どうしたの」
「いや、円地殿が何か悩んでいるように見えたからな、気になっただけだ」
「嗚呼、その子、面白い相談に来ててさぁ」
……まさか。
『あの、野上さん……まさかとは思いますが…』
「この子、色恋沙汰の相談を持ち込んできてねぇ」
言いやがったよこの御仁。
.
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
ラッキーキャラクター
ルイーザ・メイ・オルコット
202人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
MARU(プロフ) - 条野さん推しなので、すごくこの作品好きです!更新楽しみにしています! (2021年8月21日 22時) (レス) id: bd5ad6c911 (このIDを非表示/違反報告)
むつ(プロフ) - どうか皆様に伝わってほしいと思います。とある事情により、アカウントが変更になりました。現在、このアカウントが現在の私、儚奈です。ホームページを作りましたので、そちらをご覧ください。申し訳ありません、 (2020年3月6日 14時) (レス) id: 474b6fc94d (このIDを非表示/違反報告)
儚奈(プロフ) - もっぴい!さん» ありがとうございます! リクエスト、遅くなってすみません……(--;) (2019年11月11日 7時) (レス) id: 474b6fc94d (このIDを非表示/違反報告)
もっぴい! - す、すみません嬉しくてハイテンションになってしまいました…。これからもがんばってください (2019年11月10日 15時) (レス) id: 1e3d085ec9 (このIDを非表示/違反報告)
もっぴい - は、はう…。ありがとうございます!待ってました!!!これでまた勉強頑張れる…。これからもがん (2019年11月10日 15時) (レス) id: 1e3d085ec9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:儚奈 x他1人 | 作成日時:2019年6月8日 21時