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「そういえば、オレ様たちジェイドのユニーク魔法は見たことねぇんだゾ。どんな魔法なんだ？」
「……フロイド。ユニーク魔法の内容を他人に明かすのは感心しないといつも言っているでしょう？」
興味津々なグリムに対し、ジェイドはフロイドに注意をする。
「……ま、ユウさんたちには種明かしをしてもいいんじゃありませんか？
魔法耐性がない人間は、たとえ真実を知っていても防げるものではありませんから」
「なんか若干バカにされてる気がするんだゾ……」
魔法が使えないユウとAや、魔法の扱い方がまだまだひよっこなグリムには言っても、魔法の効果が効くのではないかとアズールは少し小馬鹿にしながら言った。
「たとえば、ネオンちゃんとか効きそうじゃん。いつもビクビクしてるんだし〜」
「エッ、わ、わた、私ですか……！？」
ここで話を振られるとは思っていなかったのか、つい吃ってしまったA。
「説明するより、見た方が早いじゃん」
「それは確かにそうなんだゾ……」
「Aさんに、なにする気なんですか……？」
『ほら、ジェイド。早く』と急かすフロイドに、グリムは確かにと頷くグリムに、身構えるユウ。
Aがこのままではユウと同じ世界から来た人間であり、この世界のことを知っていると明かされるのではないかとヒヤヒヤしていた。
「僕の目を見て……そう……『そんなに怖がらないで、力になりたいんで──」
「むっ、無理です!!!!」
割と大きな声を出し、バッと両手で顔を隠し、背を向けたA。
「あはっ、ジェイド拒否られてんじゃん」
「フロイドがやれと言ったんでしょう」
「……そんなに嫌だったでしょうか」
こころなしかジェイドがしょんぼりしているような声色に、Aに罪悪感が生まれる。
「嫌というか……、本当に無理なんで……。なにされるかわからないまま、かけられるのはちょっと……」
(まあ、知ってるんですけどね！万が一、私が本音を言っちゃって、原作ぶっ壊してたら、どうなっている事やら……考えたくない……！！)
それもそうかとAとユウ以外が納得して、ジェイドは仕方がないとユニーク魔法の内容を話した。
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作者名：金平糖
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作成日時：2022年4月10日 15時
