【ツイステ】お姉さんは監督生を護りたい3 (ページ23)

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スポンとユウと同じように抜けたA。

「えっ」

「で、でけえのが消えてるんだゾ……！」

ユウとグリムは目を丸くした。

なぜなら、Aの胸には膨らみがなかったからだ。

「部屋に包帯があったから……さらしの代用になるかと思って……」

グリムは聞いたことないような単語で、わかっていなさそうだった。

ユウは深く追求せずに顔を赤らめたまま、次の話題へと変えた。

「そ、それよりも！出られてよかったね。挽肉になるかと思っちゃった」

「さ、今のうちにオンボロ寮へ戻るんだゾ。音を立てないように……」

刹那、大きな音が廊下に響いた。

ぐ〜〜〜〜〜ぎゅるるるる〜〜〜〜

「ふなﾞっ！？し、しまったんだゾ。穴掘りを頑張りすぎたせいで腹が減って……」

「なんだ、今の地響きのような音は！？」

「オンボロ寮生たちの部屋のほうだ！」

スカラビアの寮生たちの声が聞こえ、三人はあたふたと慌てる。

「あわわ……や、やべぇんだゾ」

「お前たち、そこでなにをしている！」

三人の後ろから声が聞こえ、振り返ると金髪のスカラビア寮生がいた。

「ふぎゃっ、見つかっちまった！」

「鍵はしっかり閉めたはずなのに、どうやって外へ！？」

「あーっ！床に穴がっ……！なんて往生際の悪い奴らだ」

「脱走者だ！追えーーー！」

ピー！と笛を吹いて、寮生たちが追ってくる。

「捕まったらまた牢獄生活へ逆戻りなんだゾ。逃げろっ！」

グリムの言う通り、Aたち三人は逃げた。