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izwside
「お風呂上がりました。」
俺の彼女の乃々華ちゃんがそう言ってパジャマ姿でお風呂から出てきた。
何故か目は腫れていて泣いていたという事実を物語っている。
「乃々華ちゃん。ちょっとおいで。」
今俺が座っているソファーに来るように言う。
「うん。」
「そこじゃなくて。ここ。」
俺の隣に座った乃々華ちゃんに俺の上に座るように言う。
「う、うん//////」
「乃々華ちゃん。どうしたの?」
「なんでもないよ?」
確実に嘘をついている彼女に問う。
「そんなに目を腫らして。なんかあったでしょ?」
「っ!」
俯く彼女に更に問う。
「何かあるなら言って欲しいな。何でも受け止めるからさ?こう見えても彼氏だから。」
そう言うと乃々華ちゃんは観念したのか静かに言葉を紡いでいった。
「っ!私。伊沢さんに裏切られるのが怖くてっ。伊沢さんに要らないって言われるのが怖くてっ。」
グス
嗚呼。いつの間に乃々華ちゃんは思い詰めてたのか。何も気づかなかった。彼氏なのに。
「ごめんなさい。迷惑ですよね。」
?????
疑問が生まれる。なぜ迷惑なのか。何が迷惑なのか。俺には理解が出来なかった。
「ごめんなさい。もうねますね。おやすみなさい。」
俺は後悔した。ここでもっとちゃんと話していれば。あんなことにはならなかったのに。
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作者名:三上 亜恋 | 作成日時:2020年9月12日 23時