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＃９５５ ページ30
潤side
Aは窓の外を眺めることが多くなった。
外なんて葉が落ちてしまった街路樹くらいしか無いのに。
潤「何見てんの？」
A「空。」
潤「そら…？」
Aは何でもない空を見つめてお気に入りの曲を口ずさむ。
A「智先生が言ってたんだ。どんなに離れていても空だけは繋がってるって。」
どんなに離れていても、か…
空なら国も海も関係ないもんな。
潤「それなら寂しくないよな？(笑)」
A「寂しいに決まってるじゃん…簡単に会える距離じゃないんだし。」
そうだよな…
毎日「おはよう」も「おやすみ」も言っていたのがいきなり無くなる。
俺も正直、寂しい。
口に出すことは無いけど寂しいし、すぐに会いたくなると思う。
潤「俺はずっとここにいるからね。」
A「じゃあたまに会いに来るかも。」
潤「Aなら大歓迎だよ。」
本当は「帰ってくるな」って言おうと思っていた。
でもそれは患者として。
たまに会いに来るくらいなら全然喜ぶよ。
A「本当は5人に会いたいんだけどな…」
春から俺らは離れた場所でそれぞれのスキルを磨くために頑張ると誓い合った。
いつかここでまた再開するために。
潤「いつか会えるよ。パワーアップした俺らに。」
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作者名：蒼紗仁真 | 作成日時：2020年12月12日 23時
