＃８０２ ページ27
和也side
Aは真新しい左手首の傷を見せてくれた。
A「カッターでね、切ったの。トイレの中で。」
少し幼く感じる口調に驚きつつも、Aの言葉を一つ一つ紡いでいく。
A「みんな、私の事嫌いなの。私のためって言ったチューブも抜いちゃうし、何年も退院しないし…だからね、消えちゃえって思ったのに……こわかった。死ぬのが、怖かった…」
ポロポロと零れる涙がAの心の中を物語っていた。
こんなにも葛藤していたなんて…
和「A…」
A「桃のこと考えると焦っちゃうし良い母親で居なきゃってプレッシャーになって苦しいの…それに、桃のこと考えたら死んじゃダメなのかなって…」
上手くないなんて言ってたのが嘘みたいにAは自分の胸の内を打ち明けた。
A「情けないよね…こんな母親で。まともに母親として生きてないのが嫌なの。でも、母親に戻る生活も嫌だ…わがままなのは分かってるんだよ…」
Aは怒りを自分にぶつけるように拳を太ももに打ち付ける。
和「痛いからやめよう？」
思わずAの隣に座って振り上げたその手を撫でる。
A「わかんない…どうしたらいいの……」
たっぷり潤ったその目は俺に助けを求めていた。
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かりん(プロフ) - いえいえ、ご自身の書きたいときにで全然大丈夫ですよ。分かりました！完結まで読ませて頂きますし、待たせて頂きたいと思います！ゆっくりで大丈夫です(^^) (2020年5月21日 14時) (
レス) id: 90e6d14d31 (このIDを非表示/違反報告)
蒼紗仁真(プロフ) - かりんさん» コメントありがとうございます。私自身、精神疾患のためなかなか更新できずごめんなさい。温かいコメント本当に嬉しいです！少しずつではありますが、必ず完結させますのでそれまでお付き合い頂ければと思います。よろしくお願い致します！！ (2020年5月21日 13時) (レス) id: 81dc8b9185 (このIDを非表示/違反報告)
かりん(プロフ) - 連続してのコメント、長文で すみません！ (2020年5月21日 0時) (レス) id: 90e6d14d31 (このIDを非表示/違反報告)
かりん(プロフ) - こんなに続きが楽しみな作品、シリーズは私の中で一番といっても過言ではないくらいです。もし、作者さんがまだ、書きたいなっていう意志がおありだったら、書いて頂けるとうれしいです！次の更新を楽しみに待たせて頂きたいです(^^)これからも応援しております。 (2020年5月21日 0時) (レス) id: 90e6d14d31 (このIDを非表示/違反報告)
かりん(プロフ) - いつも見させて頂いてます！コメント失礼します。私は、この作品、シリーズが大好きですし、何回も見返してます。今は、続きが気になってます。夢主ちゃんにいい方向に進んでるかな、どうなっちゃうのかな？なんて続きがすごく気になってます。 (2020年5月21日 0時) (レス) id: 90e6d14d31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼紗仁真 | 作成日時：2019年11月23日 7時
