＃６８５ ページ10
Aside
翔先生は気持ち悪いくらいに繋いだ手を離してくれない。
いい歳した大人がずっと繋いでるなんて…絶対変だよ。
翔「昨日の話、聞いてもいい？」
聞かれると思ってた。
昨日はまともに話せなかったし。でも…
話したくない。
A「何も無いよ？」
自分でも笑えていないことなんて分かってる。
それでも必死に口角を上げて無理やり笑った。
翔「相葉くんの赤ペン作戦は忘れちゃったの？」
A「忘れちゃったみたい。」
あーあ、また翔先生に悲しそうな顔させちゃった。
悪いのは全部私なのに…
先生のせいじゃないのに…
翔「もう少し真剣にやらないと。早く社会復帰するためにも…ね。」
社会復帰…
それは私があの家に帰るってこと。
A「ずっと入院がいい…退院したくないっ…」
翔「A…何言ってんの…帰る場所あるんだから。」
こんなこと言ったって先生を困らせてしまうだけなのに…
A「母親に戻るの嫌だ…っ！ずっと入院してたい…桃と由人さんのいる生活は苦しいのっ…！それなら死んだ方がいい…私、消えたい……」
言ってしまった…
心に溜まっていたものを全て吐き出してしまった。
翔「ん、話してくれてありがとね。」
繋がれていた手はいつの間にか離れていて、代わりに翔先生の身体が近づいた。
ぎゅっと強く抱きしめられていた。
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rabbit - ２つに分かれてしまってすみません！ (2019年5月18日 23時) (
レス) id: 3f2f3af7cf (このIDを非表示/違反報告)
rabbit - 蒼紗仁真さんは毎日のように更新してくださっていて、毎日この作品を読むことが楽しみです！これからも無理をせず、お話を書いてください。応援してます！ (2019年5月18日 23時) (レス) id: 3f2f3af7cf (このIDを非表示/違反報告)
rabbit - 移行おめでとうございます！随分前からこの作品を読ませていただいておりますが中々コメントができませんでした。ごめんなさい。 (2019年5月18日 23時) (レス) id: 3f2f3af7cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼紗仁真 | 作成日時：2019年5月17日 22時
