私を変えてくれたのは5人の先生。RESTART13 (ページ47)

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＃６７２ページ47

翔side

雅「あ、Aが今日も外出したいって。」

翔「ああ…了解。ちょっと確認行ってくる。」

ここの所、頻繁に外出したいと言い出したA。

前みたいに危険なものを買ってくるとかではないから許可しているけど…まあちょっと気になる。

過食ほどではないけどちょこちょこお菓子とか買ってるみたいだし。

コンコン、

翔「入るよー」

扉を開けると食べかけの朝食を放り出してすでに洋服を選んでいるA。

翔「まだ許可してませんけど？」

A「だってどうせ出してくれるもん。」

大人になってずる賢くなったというか、偏屈になったというか…

翔「許可は出すけど、その前にちょっとこっち座って。」

すぐにでも外に行ってしまいそうなAをベッドに腰掛けさせて俺も対面するように椅子に座る。

A「…何？」

翔「そんなかしこまらなくていいから。カウンセリングでも説教でもないから気軽にね。」

瞳が揺れたAはぎこちない笑顔を見せた。

まあ…仕方ないか。

翔「外行って何してるの？」

A「…何もしてない。ただの散歩。」

あ、誤魔化した(笑)

翔「じゃあ付いていってもいいよね？」

A「えっ…、」

こんな冗談、Aにはバレると思ったけど動揺の表情が見えた。

こいつ、何か隠してる……