私を変えてくれたのは5人の先生。RESTART13 (ページ3)

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Aside

もう何回目かの胃洗浄は何回やったって地獄で。

食事を取っていなかったのに鎮痛剤を飲んでしまったから胃にもダメージを受けた。

雅「朝ごはんはお預けかな〜」

A「……」

朝から私は一言も発していないのに雅紀先生は明るく声をかけてくれる。

こんな私のことなんか放っておけばいいのに。

雅「…大丈夫だよ。どんな理由でも怒ったりしないから。」

突然真面目なトーンになって私の頭をそっと撫でる。

…怒らないわけないじゃん。

雅紀先生は怒らないとしても翔先生とか和先生だったら…

本当に退院に向けて頑張っているのか？

みんなそう思っているに違いない。

だって、退院したかったらこんなことしないでしょ？

雅「怒らないように翔ちゃんたちにも話しておくから。でも、ちゃんと自分で経緯と理由話してね。俺は先生から聞いただけだから詳しくは分からないし(笑)」

本当は全部分かってるくせに。

結局は怒られること目に見えてるんだから。

…そうやって悪態をつくのは私の悪い癖。

だけど雅紀先生の言う通り。

黙ってるだけじゃ物事は何も発展しないわけで…

ちゃんと自分で説明しないといけない。

それがどれだけ勇気のいることかも本当は分かっているんだ。