私を変えてくれたのは5人の先生。RESTART13 (ページ4)

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＃６２９ページ4

潤side

和「あ、おかえりー」

雅「ただいま。翔ちゃんはまだみたいだね。」

事の経緯は何となく聞いていた。

でも誰一人Aが薬を所有していることを知らなかった。

今回のことは俺らの管理不足でもある。

何より、Aの苦痛に気付けなかったことが申し訳なくて悔しくて…

ODした理由なんてこの際どうでもよかった。

Aが苦しんでいたことに変わりはないのだから。

智「食欲は…無さそうだね。胃も少し荒れてるみたいだし今日は夕食だけにしておこうか。」

病室にフラフラと向かうAは魂全部抜かれたみたい。

胃洗浄の後だから無理もないか。

和「相葉さんから伝言。」

そう言ってニノは俺らにスマホの画面を見せる。

ニノと相葉くんの個人のメッセージのやり取りだ。

『Aのこと怒らないであげてね。』

…誰も最初から怒るつもりなんて無いのに、。

だって病院内で守れなかったんだから俺らの責任じゃん？

どんな理由であれ、治療に前向きになってきているAの気持ちを否定することはしたくない。

それが死ぬことを目的として行ったことだとしても、怒ることが出来る人なんてここには誰一人としていないんだ。