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＃６３７ ページ12
潤side
まさか、こんなことになるなんて…
和「はぁっ…見つかった？」
潤「いや、いない。携帯も繋がんない…」
Aが『がんばる』と言ってから2日。
病室はもぬけの殻になった。
布団もシワ1つなく、テーブルの上に1枚の紙を残して行方が分からなくなった。
翔「…俺やっぱ外探してくる。」
智「翔くんは外来あるでしょ？」
翔「でもっ…」
唇を噛む翔くんの手にはテーブルに残されていた紙がぎゅっと握りしめられている。
潤「俺、外来ないから探してくるよ。」
和「俺も行ってきます。」
Aが何も言わず急にいなくなるわけない。
…そう思っていても目の前に起きていることは現実。
和「潤くん、行こう？」
潤「ん、行こう。」
二手に別れることはせず、一緒に車に乗り込んで探し出すことに。
智「頼んだよ。こっちも何かあったらすぐ連絡するから。」
潤「了解。」
なんで…
あの後も何事もなく普段通りに過ごしていた。
薬も食事も拒否することなく、むしろ顔色も表情も良かったのに…
和「最悪…」
フロントガラスに雨粒がつきはじめた。
次第にそれは叩きつけるように強くなっていった。
どうか、どうか無事でいてくれますように…
それが俺らの願い…
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ルルモ(プロフ) - 移行おめでとうございます！こっそり楽しく読ませていただいております。 (2019年4月15日 19時) (
レス) id: f5d7b6f301 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼紗仁真 | 作成日時：2019年4月13日 15時
