【改】私を変えてくれたのは5人の先生。RESTART３ (ページ18)

今日:9 hit、昨日:33 hit、合計:176,139 hit

＃１４４ページ18

翔side

少し強めに言ってしまったかと反省。

でも…本当のことだから。

昔から口癖のように「大丈夫」「放っておいて」「1人にして」といって1人で潰れて…

ハッキリ言って信じられないんだ。

もちろん信じてやらないと信頼関係も築けないけど…こんなにも信じられない言葉ってないんだ。

俺らがAを落ち着かせるために「大丈夫」と言うこともある。でもそれとこれとは話が別だ。

A「ほんとに、大丈夫だから…」

翔「別に迷惑だとか思ってないよ。頼っていいの。大丈夫ならなんでそんなに泣いてるの？本当は大丈夫なんかじゃないんでしょ？」

強がってるだけだってちゃんと分かってるよ。

分かってるから頼ってほしいのに…素直になってくれない。

翔「ほら、ここにいるから話したいこと全部話してごらん？」

Aは涙を零すだけ。それだけでも充分伝わってるけど真相は分からない。

翔「何が苦しくて自傷したの？」

A「んーっ…んっ…」

俺は泣いているAをそっと抱き寄せて腕の中におさめた。

翔「落ち着くまでこうしてよう。な？」

Aの苦しみは痛いほどわかる。さっきの自傷の痕を見ればかなり深く広範囲に切っていた。

Aの心の痛みを俺にも見せてよ。