今日:6 hit、昨日:29 hit、合計:176,201 hit
小｜中｜大
＃１３７ ページ11
翔side
しばらくAの頭を撫でていると聞こえてきた小さな寝息。
なんか、懐かしいな…
昔はよくこんな風に泣き疲れて寝てたっけ。
大人になっていきなり状況が変わってAも気づかないうちに疲労が溜まってたんだよね。
精神保健福祉士の仕事に戻るのは正直今のAにはかなり厳しいと思う。
でもAの意思で始めた仕事だから続けてほしいというのが個人としての本音。
医者としてはオススメ出来ないけどさ。
Aをベッドの上に戻して軽く抑制帯を付ける。
明日には外れるからもう少しの我慢だよ。
病室の電気を消してAの頭をもう一度撫でる。
翔「A、おやすみ。また明日の午後に来るからね。」
何年経っても変わらない寝顔。
眠っている時だけは昔から心地よさそうで癒される。
残業の時より長く病院に滞在していたようで医局では大野さんと相葉くんのコーヒータイムが始まっていた。
雅「あれ？翔ちゃん定時上がりじゃなかったっけ？」
翔「Aのところ行って寝かしつけてきた。じゃあまた明日。」
智「お疲れ様ー」
Aの温もりに懐かしさを感じながら俺は帰路についた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 164人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼紗仁真 | 作成日時：2018年5月22日 11時
