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＃１３６ ページ10
Aside
桃の母親は私だけ…
そう、だよね…
心の底からあの子を愛せるのは私しかいない。
A「まだ、やり直せる？」
翔「やり直せるよ。」
今、この自由になった手で桃のことを抱きしめてあげたい…！
A「桃にはいつ会える？」
翔「明日、俺と和が桃ちゃんのところに行くから聞いてみるよ。」
きっとまだ私のこと怖いもんね…
それでも私を母親として受け入れてくれるかな？
私は桃の母親でいたい。
何があってももうあんなこと二度と繰り返さないからこの腕に抱きたい。
抱きしめて『ごめんね』って言わなきゃいけない。
翔「A…」
いつの間にか泣いていたみたいで気づけば翔先生の胸の中。
翔「みんないきなり良いお母さんになれるわけじゃないから。自分のペースでいいんだよ。」
A「うん…」
お母さんもこんな風に思ったのかな…
良いお母さんにならなきゃって必死になって、もがいてもがいて…結局答えは出なくて…
教科書に愛し方が書いてあればいいのにね…
そうすればあんな悲劇起こらなくて済むのに…
そしたら虐待も負の連鎖も無くなるのに…
みんな笑顔になれるのに…
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作者名：蒼紗仁真 | 作成日時：2018年5月22日 11時
