同級生はどうやら頭がおかしいらしい。【鬼滅の刃】

49話「続編に行きそうだよ！」 ページ50

「うっうっうぅう………」

「まっ、そういうこともあるって！青柳っち！元気だしなよ！！！」

「合ってるのに解答欄ズレてたのキツイよなぁ…」


数学の時間以来、ずっとメソメソいじいじクヨクヨしている私の元へ励ましに来てくれるクラスメイトたち。あんたら愛してるよ。


「なんだぁ、そんなへちゃむくれた顔して！！ガハハ！！！ほら、どんぐりやるから元気出せよぽん太郎！！食え！！！」

「へちゃむくれ顔は生まれつきかな……ありがと伊之助……あがががが」

「ぅあぁぁ！？マジで食ってる！！青柳っち！ぺっ！！ペってしなさい！！！」

「ほらティッシュ！！！嘴平も！なに食わせてるんだよ！！」

「あぁん？どんぐりだよ、お前らも食うか？」

「食わねぇよ！！！」


すると、クラスの女子が数人教室へ戻ってきて私の側へ寄ってきた。


「Aちゃんごめん……不死川先生に抗議しに行ったんだけど…聞いて貰えなくて」

「解答欄がズレてたとはいえ、正解してるんだから半分くらい点数あげてもいいんじゃないって言ったんだけどね、そんなの大学入試やこの先通用しないの一点張りで…」

「ごめんね、力になれなくて…」



なんていい子たちなの…おばちゃん泣きそうだよ。
困った時はお互い様だもん、と笑う女子たち。何かあったら私も全力で味方するからね。どんとこい。



「…………青柳、ちょっといい？」



かむかむ、と手招きする山本氏。なんだ？
ちょっと行ってくるね、と山本氏の後をついて行く。


「あれ、俺もう決めたんだけど。勝ったらなんでも〜ってやつ」

「はや。いいの？こんなに早くて」

「いいの。ずっと決めてたから」

「んで？要件を聞こうか」

「……………今週のさ、土日…暇だったりする？」

「うん、特に予定はないけど。テストも終わったし」

「じゃさ、どっか行かね？…ほ、ほらテストも終わったしさ、気晴らしにパーッとさ…」

「え、そんなことでいいの？」

「逆にそれがいい…つか、」

「ふーん？え、全然いいよ。今週、土曜日天気みたいだし、土曜日にしよっか」

「ま、まじ！？やっった………！！」


しゃっ！！とガッツポーズしてる山本氏。そんなに遊びたかったのかな。まぁテスト明けだしね。パーッと遊びたいよね。わかる。


「丁度今日その話してたんだ、竈門くんと」

「…え、？竈門？」

「そ。みんなで遊びたいねって。みんな予定空いてるかな。よし、聞いてくるね！！！」

「えっ、あ、ちょ、ちが…………まじか」

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