同級生はどうやら頭がおかしいらしい。【鬼滅の刃】

42話「きっかけ」 ページ43

「エッ！！！！お前雷ボンバーデンジャラス知ってんの！！！？てか、それ！！激レアの初回ライブの限定ラバーバンド！！！！すげぇ！！！」

「実はファンでさ。前にあった時そのグッズ見かけて、もしかしたら…と思って。話しかけるタイミング狙ってたんだよ」

「おっっま。それ早く言えよォ！！！俺も周りにデンジャラス知ってるやついなくて語りたかったんだ…！！！！」


うわぁ…善ちゃんの目の輝きやば…さっきまでのはなんだったんだろう。てか雷ボンバーデンジャラス…ちょっとやばそうな名前…ネーミングセンスどうした。


「Aちゃんにも前にCD貸したのに聞かずにいらないって返されたの！！！覚えてる！？俺絶対忘れないから！！！！！！！！」

「ごめん全く覚えてないわ」

「デンジャラスは1度聞いた方がいいぞ！！世界観が変わるからな！！！！」

「それ！！！そうなのよ！！！なんつーの？あの独特の中毒性っていうか…ハマっちゃうんだよなぁ！！！！！！！！」


完全に蚊帳の外の私。まあ別にいいんだけども。善ちゃん嬉しそうだし、友達が増えることはいい事だしね。うんうん。


「エッ、DVD持ってねぇの！？貸す、貸すよォ！！！！竈門くん！！！いや、炭治郎！！！！！」

「本当か！ありがとう善逸…でいいか？」

「勿論だよォ！！！俺らもうデンジャラス語った仲じゃん？ふひひひ……」


固い握手を交わした2人。めでたしめでたし。

と、そのタイミングで鳴るスマホ。ディスプレイにはぱぴーの文字。あーいつの間にか結構時間経っちゃってるな。おこかなそれは。

ごめんちょっと電話出てくるね、と一旦教室を出る。






「いやぁ！！！まさか炭治郎がこんな良い奴だとは思わなかったよ！！！！！！この間、俺初対面なのに態度悪かったよな、ごめんな……」

「いやいいんだ。俺は善逸と仲良くなれると思ってたからな。LINE聞いてもいいか？」

「勿論だよォ！！！！！！」

「善逸はライブとか行かないのか？」

「行きたい！！！行きたいけど、なんせデンジャラス好きな友達いなくてさ。一人で行くのも…と思って行ったことないんだ」

「青柳さん…とかは？」

「Aちゃん？まぁ、CD貸して好きになってもらおうとしたけどダメだったし、ロックバンドだからな。無理に誘ってもと思って誘ったことないよ」

「…そうか。…………じゃあ今度からは俺が付き合うよ。せっかく出来たデンジャラス好き同士、よろしくな！」

「た、炭治郎……！！！心の友よ！」

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