2話「人は見た目によらないってことだ!!!」 ページ3
なんとも言えない空気が流れる。顔見知りとか知り合いがいればそいつ巻き込めるけど、なんせ初対面しかいない。やりづらさこの上なし!!!!
仕方ない。平等にクジとかで決めようか。てか、最初っからクジで決めればよくね?なぜか押し付けられた私可哀想すぎん??
あみだでいいか、とチョークに手を伸ばした瞬間。
「俺、やります」
声がした方を見ると、男子が1人手を挙げていた。赤みかかった髪と瞳。前髪をかきあげ、額には…火傷…?かな?耳には…なんだ?あれピアスか?
え、不良じゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あれセーフ?セーフなの?先生何も言わないの?
パチパチパチとさっきより大きな拍手の中、その男子は前へ出てきて私の隣に立った。思ったよりでかいな。さすが男子か。
「俺は竈門炭治郎だ。よろしくな!」
爽やかに笑いながら、手を差し出された。これは握るべきなんだろうな。よし。なんというか、変わった雰囲気の人だ。見た目不良なのに、いい人っぽいじゃないか!
「あ、うん。よろしく!」
それに明らかに困ってた私に助け舟を出して、学級委員に立候補してくれた。確実にいい人じゃん!人は見た目じゃないってことだな!!
そこからは、字に自信が無い、というカマドくんには進行役をお願いし、私は書記としてクラスの役割やその他色々決めていった。
それにしてもカマドくん進行役上手いな。司会とか得意そう。よかった、上手くやっていけそうだ。
あーだこーだ言いながらもなんとかクラス全員分の役割等が決まり、終礼のチャイムが鳴った。
「お疲れ様〜。決まってよかったね」
「ああ、青柳さんも色々フォローありがとう」
「こちらこそだよ。立候補ありがとうね、嬉しかった」
改めて書き漏れがないかプリントを見ると、学級委員のところだけ空白だった。書くの忘れてたな。
……カマドってどう書くんだろう。
「カマドくんごめん。字教えてくれない?」
「すまない!難しい字を書くんだ俺の苗字」
「ふんふん、竈門、ね。こりゃ難しい。毎回プリントに名前を書くの大変そう」
「はは、確かに。でも自分の名前好きだから苦痛と思ったことは無いな」
「へぇ〜。あ、これ私が先生に出しておくから竈門くんは先帰っていいよ」
「あ、いやでも」
「いいって!さっきから時計気にしてたし、用事あるんでしょ?じゃ、また明日ね!」
慌ててチャイムと同時に出ていったジャージを追う。
3話「この学校は髪色ヤバいやつしかいないのか?」→←1話「初日から先行き不安すぎる」
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雲雀浬 - あっ!言い忘れてた、剣道部でーす!続き楽しみにしてるよ!頑張ってね! (2020年5月15日 2時) (レス) id: 1a3e36626c (このIDを非表示/違反報告)
雲雀浬 - はじめまして!雲雀浬です!すっごく面白いです!伊之介可愛い!!!!むふふ♪あっ!あと、冨岡さんは、ウ冠ではなく、ワ冠ですよ!続き、頑張ってください!! (2020年5月15日 0時) (レス) id: 1a3e36626c (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - すれぃさん» 山本氏書きやすくて…ついつい多めに出しちゃってますね……笑 優しくていい子なのでそれもありですね!おっと誰か来たようです(茶番やめな) (2020年5月14日 17時) (レス) id: 138242db57 (このIDを非表示/違反報告)
すれぃ - もうなんだか山本くん落ちでも良い気がしてきました(あかん) (2020年5月13日 22時) (レス) id: a4dc3297d8 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - メイアPさん» 嬉しいコメントありがとうございます!そうですね…自粛が続き、ストレス溜まりやすかったりしますもんね…そんな中で少しでも楽しんで頂けたなら本望です…!更新頑張りますね!!!! (2020年5月9日 11時) (レス) id: 138242db57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひなた | 作成日時:2020年3月28日 12時