45話「メンヘラの襲撃」 ページ45
「よし終わった」
ふと視線を感じて振り向くと、分かりやすくサッと視線を逸らす義勇。今完全に見てたよな。タイミングを伺っている話の内容は、大凡検討はついてる。
ま、こっちから催促するのも違うしな。気長に待ちますか。と言っても、ここにいられるのは竈門家襲撃までだけど。
「義勇。腹ごなしにさ、手合わせ付き合ってよ」
「……ああ。言っとくが、手加減しないぞ」
「うわ怖」
1時間ほど、途中で錆兎も混ざって3人でひたすらグルグルと組み合わせを変えて打ち合った。うん、やっぱり強くなった。思った以上に2人とも成長してる。気を抜いたら持ってかれるぞこれは。
それから、汗をかいたからともう一度風呂に入り直す錆兎と、布団を敷く義勇にお休みと声をかけて、用意された自室へと向かう。
せっかくだし三人で川の字で寝ようよって言ったのに、錆兎のやつに何故か必死で反対された。なんでだ。ひとりで寝るの寂しいんだぞ。
ブツブツ文句を言いつつ布団に入る。色々あったし疲れていたのか、そのまま眠りについた。
ドンドンドンドンドンッッッッ!!!!という大きな物音で慌てて目が覚める。外を見るともう明るい。朝か。ぐっと背伸びして、体を起こす。その間にも止まない物音。なになに。
部屋から顔を出すと、迷惑そうに外へと向かう錆兎と、目の開いていない義勇が見えた。いや寝癖どうしたそれ。
どうやら物音は外からで、何者かがあの大きな門を叩いているらしい。こんな朝から誰だよ。
「おはよう義勇。………とんな寝方したらその髪型になる訳…??」
「んごっ」
「え、ちょっと立ったまま寝ないで、義勇〜おーい起きろ〜〜〜〜〜〜」
ぺちぺちとほっぺを叩く。この子朝弱い系男子なの?初知りだわ。
むぃぃぃ〜と極限までほっぺを伸ばしていると、何やら揉めるような声が聞こえた。錆兎と…女の子の声か………?まさか修羅場?
そしてドタドタと聞こえる大きな足音が2つ。こちらに近づいてくる。あれまって、わたしもしかして非常にまずい??何のこのこ家に上がってるのよこの泥棒猫!!!!恥を知りなさいパチーン!!的な展開待ってるんじゃ………
義勇も錆兎も顔はいいもんなぁ、それに惚れた女の子の1人や2人……いてもおかしくない。しかもこんな早朝に乗り込んでくるとか、絶っっっっっ対こじらせ系のメンヘラだ!!!!(偏見)
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鎖夏(プロフ) - 楽しく拝見させて頂いてます。私、錆兎が大大大好きなので、この作品まじ最高すぎます!!夢主ちゃんの性格もよき笑応援してます!! (2020年6月22日 18時) (レス) id: a8669a7d2d (このIDを非表示/違反報告)
花札 - そういえば、ひなたさんの推しは誰ですか?それと、有一朗君が死んでしまった所とっても泣きました。カナエさんはどうなるんでしょうかね。頑張ってください!! (2020年6月5日 15時) (レス) id: bb31b5d897 (このIDを非表示/違反報告)
いくら - ひなたさん» いえいえ!!こんな素敵な小説なら、いつまでも待てますよ!! (2020年5月19日 12時) (レス) id: 16c4d9d785 (このIDを非表示/違反報告)
花札 - こんにちは、とても面白かったです。(はやく続き読みたい・・・。)更新、頑張ってください!応援してます!! (2020年5月9日 21時) (レス) id: bb31b5d897 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - いくらさん» くそみたいに更新遅くて申し訳ないです…!頑張りますね!!!! (2020年5月9日 11時) (レス) id: 138242db57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひなた | 作成日時:2020年3月17日 12時