33話「双子の兄弟」 ページ33
さてさて、到着したのは山奥のとある家。私の記憶が正しければ、うん。いるよね、主要キャラ。しかも後の柱という人気の強キャラ。
護衛の対象があまね様って聞いた時点で察してはいた。できれば関わりたくなかったけど断れるはずもない。くそぅ、周到だなフラグめ。
「ごめんください」
そう声をかけたのは先にいたのは、天秤棒で肩に桶を担いだ少年。多分こっちは無一郎くんの方かな。
あまね様が事情を簡単に話すと、家へ入れてくれた。私にもどうぞと言ってくれたが、邪魔するのも悪いし接触は最大限に抑えたいのが本音。外で待っていると伝えた。
時透無一郎くん。そして双子の有一郎くんの姿も見えた。多分剣士の子孫だと話しているのだろう。この双子の兄弟もたしか悲しい過去として描かれている。
確か鬼に襲われて亡くなっちゃうんだよね、有一郎くん。作中、無一郎くんへの言葉がキツかったりと冷たい性格と思いきや、それは全部家族を思いやるが故で。本人も気にしてた描写があったな。
中が気になり、こっそり覗いてみたがなにやら話し込んでいるご様子。これは時間かかりそうだな。周辺散歩してみようか。ぐるりと周辺を回っている途中、ふたつの大きめな石が二つ並んでいた。多分、2人のご両親のお墓だ。そっと座り、手を合わせる。どうか、どうかあの二人が少しでも幸せな未来を辿れますように。
手を合わせていると、中から怒号が聞こえた。慌ててそちらへ向かうと、敵意剥き出しであまね様を外へ追いやっているのが見えた。恐らく有一郎くん。で、その隣で止めているのが無一郎くん。
「お前もその女の仲間か!!さっさと帰れ!!!!二度と顔を見せるな!!!!」
「に、兄さんそんな言い方…!」
「お前は黙ってろ!!!!!!!!」
表情を変えず、一礼すると行きましょうと歩き出すあまね様。私も一礼して慌ててその後を追う。
なんて声をかけたらいいんだろう。むしろ声掛けない方がいいかな、と考えていると
「また後日、伺おうと思います。話は私の方から通しておきますので…また、お供お願いしてよろしいですか?」
「…!もちろんです!」
あまね様が諦めないのならば、私も付き添いますぜ!!!!!!!!
こうして私はあまね様が時透家に向かう際の護衛係となった。週に1度、多い時は2度収集がかかる。並行してほかの司令も来るが、あまり遠くまで行かなくて済むよう調整してくれているようだ。
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鎖夏(プロフ) - 楽しく拝見させて頂いてます。私、錆兎が大大大好きなので、この作品まじ最高すぎます!!夢主ちゃんの性格もよき笑応援してます!! (2020年6月22日 18時) (レス) id: a8669a7d2d (このIDを非表示/違反報告)
花札 - そういえば、ひなたさんの推しは誰ですか?それと、有一朗君が死んでしまった所とっても泣きました。カナエさんはどうなるんでしょうかね。頑張ってください!! (2020年6月5日 15時) (レス) id: bb31b5d897 (このIDを非表示/違反報告)
いくら - ひなたさん» いえいえ!!こんな素敵な小説なら、いつまでも待てますよ!! (2020年5月19日 12時) (レス) id: 16c4d9d785 (このIDを非表示/違反報告)
花札 - こんにちは、とても面白かったです。(はやく続き読みたい・・・。)更新、頑張ってください!応援してます!! (2020年5月9日 21時) (レス) id: bb31b5d897 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - いくらさん» くそみたいに更新遅くて申し訳ないです…!頑張りますね!!!! (2020年5月9日 11時) (レス) id: 138242db57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひなた | 作成日時:2020年3月17日 12時