42話「地雷を踏み抜いていくスタイル」 ページ42
感動の再会(?)のあと、御屋敷の中へと案内された。キョロキョロと見回しながら2人の後について行く。にしてもマジででかい。外観も凄かったけど中も凄いわ。さすが柱ともなれば違うね。
「あ、そーだ。義勇、柱になったんだってね。おめでと」
「……あぁ…」
「……お前まだ気にしてんのか?」
「当たり前だ。………俺よりもずっと錆兎の方が…」
あちゃー。もしかして地雷踏み抜いちゃったか。
今の会話から察するに…ふむ。柱となったけれど、自分よりも錆兎の方が向いているのに…って感じかな。技術とか能力的には義勇も劣ってないし、そこまで自分を卑下する必要はないと思うんだけど。
まぁ、言葉足らずなところがあるから原作でも他の柱達と上手く噛み合わなかったりしてるし、そこは錆兎見習って欲しいけどね。
「そーいや、A。お前なんで急に来たんだよ」
空気を察してか、話題を変えてくれた錆兎。やっぱり空気の読める男だお前は!
「あーそれがね。次の司令、義勇と一緒に行動することになったんだ」
「え」
「一応鍛錬してある程度体力も戻ったんだけど、まだ前みたくは動けなくてね。それを汲んでお館様が合同任務にしてくれたみたい」
嘘ではない。けど、事実はちょっと違う。体力が戻ってないのは本当だけど、義勇と合同の任務をお願いしたのは私からだ。ダメ元だったけど。
目的は竈門家を助けることだけど、それをありのまま話すわけにもいかず、知り合いで、しかも柱の義勇となら早く回復できるのではないか、と苦し紛れの言い訳でなんとか乗り切ったのだった。あまね様からの説得もあり、こうして無事に義勇と行動を共にすることが出来た。
お館様のことだ。多分なにか薄々勘づいて承認してくれたのだと思っている。とりあえず様子をみているよ、って感じかな。
「けど俺の鴉は…一言もそんなこと…」
「まぁ、あの様子じゃあ…ね」
縁側でヨボヨボと日光を浴びている義勇の鎹烏。確か結構歳がいってた気がする。伝え忘れてるな完全にあれは。大丈夫か。
「ってことで、少しの間だけどよろしくね」
「あぁ」
手をしだすと、嬉しそうに握ってくれた。ムスッとした顔でこちらを見ている錆兎。どったんや。
「今回の合同任務に俺は含まれてないみたいだけど!俺もここに住んでるし、毎日顔合わせるんだからな。俺ともよろしくしろよ」
「あ。やっぱ錆兎もここ住んでるんだね」
「錆兎の作る飯、美味いぞ」
「そうなんだ!楽しみだなぁ」
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鎖夏(プロフ) - 楽しく拝見させて頂いてます。私、錆兎が大大大好きなので、この作品まじ最高すぎます!!夢主ちゃんの性格もよき笑応援してます!! (2020年6月22日 18時) (レス) id: a8669a7d2d (このIDを非表示/違反報告)
花札 - そういえば、ひなたさんの推しは誰ですか?それと、有一朗君が死んでしまった所とっても泣きました。カナエさんはどうなるんでしょうかね。頑張ってください!! (2020年6月5日 15時) (レス) id: bb31b5d897 (このIDを非表示/違反報告)
いくら - ひなたさん» いえいえ!!こんな素敵な小説なら、いつまでも待てますよ!! (2020年5月19日 12時) (レス) id: 16c4d9d785 (このIDを非表示/違反報告)
花札 - こんにちは、とても面白かったです。(はやく続き読みたい・・・。)更新、頑張ってください!応援してます!! (2020年5月9日 21時) (レス) id: bb31b5d897 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - いくらさん» くそみたいに更新遅くて申し訳ないです…!頑張りますね!!!! (2020年5月9日 11時) (レス) id: 138242db57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひなた | 作成日時:2020年3月17日 12時