沈めば空来る世界は海賊時代 (ページ5)

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『っ…たぁ』

目が覚めると、全身が痺れる感覚に思わず声が出た

｢あ、気がついたのか！あんまり動かねぇ方がいいぞ、空から海に落ちたんだからなお前！｣

『…チョッパーの声が聞こえる』

チ｢え！？なんでオレだってわかったんだ！？｣

『だァァァァァァ!!!!!!!!!』

チ｢ギャァァァァ！！！！｣

目の前に現れた明るめの茶色い毛並みにピンクの帽子をかぶった世界的に人気のあるトナカイに、叫びながら距離をとる
自分の叫び声につられて叫び出すトナカイは、漫画でもアニメでも見たチョッパーそのもの

『は？！まじチョッパーじゃんなんこれ私死んだか！！？』

チ｢き、急に叫ぶんじゃねぇぞこらぁ！！！｣

『無理だろ目の前にチョッパーいるんだよ意味わかんねぇよ！！！』

ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾝｯ

ウ｢おいチョッパー！大丈夫か｣

『ギャァァァァ！！！！』

ウ｢ギャァァァア！！！｣

チ｢ギャァァァア！！！｣

真横の扉が勢いよく開かれ、そこからは長鼻のウソップ
現場はカオスである

ナ｢うるっさいわよあんた達！！｣

『ギャァァァァァ！！！』

ナ｢あんたもうっさい！！！｣

『ってぇ！？』

目を釣りあげ、声を荒らげながら怒るナミに叫ぶと、ガツンとナミからの拳が振ってきた

ナ｢よそ者なんだから大人しすぎてなさい、いいわね？！｣

『はい』

ナミに正座させられながら怒られる

『(待ってどういう状況？男の子を助けて海に落ちて、空から海に落ちたらチョッパー達がいる、え？なにこれ私は？死んだの？でも痛かった、今も全身がズキズキして、)』

自分の置かれている状態に、正座しながら思考をフル回転させる
ポタポタと汗が落ちる

ナ｢…病人にいつまでも正座させる訳にもいかないわ。ほら、早く立って、ベッドに入ってなさい。うちの船長が、あんたが回復するまで、船で保護するって言ってるんだから｣

『は…え？あ、あの！い、今ここど、いや、この船は、麦わら海賊団の船で合ってますか』

ナ｢そうよ？｣

『今、団員て、何人ですか』

ナ｢あんたうちの船のこと知ってるんじゃないの？8人よ｣

『8人、(2人いない、てことは、ブルックがまだ仲間入りしてない。いや、ていうかここ、)』

自分の考えに、生唾を飲み込む

『ONEPIECEの、世界』