53 ページ10
.
Kei side
学校帰り 今日は涼介元気かな、なんて 涼介の元気な姿を想像しながら病室へ向かう。
しかし コンコン と病室のドアを叩いても 中から返事が聞こえることはなかった。
今日も、か…
慧「りょーすけ、入るね〜」
病室には眠っている涼介がいた。
小さな顔につけられている酸素カヌラに、いくつもの痣ができている細い腕。
どれもあの力強い歌を歌う涼介には似合わなくて 歯がゆい思いでいっぱいになる。
涼介の寝顔を見ながらはじめて病気のことを聞いた時のことをふと思い出す。
あんな強気なことを言ったけど 内心本当にびっくりして なにか言葉を発しないと受け止められない気がした。
慧「ねえ…涼介? 俺たちに話してよかったって思ってる?」
涼介は答えない。
俺らは…涼介を支えられてるのかな、
涼介「……んっ…ぁ、」
慧「涼介?」
涼介が突然目を覚まし 点滴が繋がっていない方の手で心臓をぎゅっと掴んだ。
涼介「うっ、……いたい…っ」
胸痛が激しいのか ベッドの上で横向きになり体を縮こませて痛みに耐える涼介。
慧「涼介、しっかり呼吸しよ、ゆっくり息吐いて」
片手で涼介の背中をさすり もう一方の手でナースコールを掴み 押そうとしたけど、
涼介「やめてっ、…軽い方だから…すぐっ、収まる、…」
その言葉通り 一生懸命背中をさすり続けてると 数分後には通常の呼吸に戻っていた。
238人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
JUMPLOVE - 完結おめでとうございます!!(遅くなってしまいすみません汗) いや、最後の方は涙なしでは見れなかったです……本当に感動しました!素晴らしかったです! (2020年10月4日 22時) (レス) id: e3c5443f13 (このIDを非表示/違反報告)
永夢(プロフ) - JUMPLOVEさん» ありがとうございます(;_;)長らく更新停止させてしまい申し訳ないです。また更新頑張ります(^^) (2020年9月3日 7時) (レス) id: c666c18a40 (このIDを非表示/違反報告)
JUMPLOVE - 更新待ってましたぁ〜!!!応援してるので、更新ファイトです!(`・∀・´)b (2020年9月3日 0時) (レス) id: e3c5443f13 (このIDを非表示/違反報告)
永夢(プロフ) - JUMPLOVEさん» ありがとうございます(;_;) 更新全然してなくて申し訳ないです(;_;) (2020年6月28日 1時) (レス) id: c666c18a40 (このIDを非表示/違反報告)
JUMPLOVE - 移行おめでとうございます!応援してますので、更新頑張ってください! (2020年6月28日 0時) (レス) id: e3c5443f13 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:永夢 | 作成日時:2020年6月27日 19時