【刀剣乱舞】本丸の付喪神【勘違い】

5、悪化 ページ5

太刀四天王の作戦が失敗したその後、審神者さんの行動は悪化してしまった。





自分のしたい事はする、言うことを聞かない刀は殴る、出陣を沢山させる、太刀四天王に夜伽を頼む...。





＿＿＿＿そう、審神者さんは暴君になってしまったのだ。





この審神者さんを、言葉で止められる刀はもう居ないだろう。





そう私が考えているうちに、第一部隊が帰ってきた。





三日月｢...帰ったぞ。...中傷が加州、俺で、重傷が骨喰、鯰尾だ。...五虎退と秋田は折れたぞ。｣





三日月さんがそう淡々と告げると審神者さんは興味が無さそうな声で返事をした。






審神者｢そう。それじゃあ部屋に戻って。｣





そう言うと審神者さんは太刀四天王を構い始めた。






三日月さんは何も言わず、部屋を出ていった。






...五虎退くんと秋田くん、折れちゃったんだ...。






これで...短刀達全員折れちゃった...。





何も...罪のない子達が...。





...一期さん、絶対悲しいはずなのに泣いてない。





...審神者さんの操り人形になっているから。







...主さんがいた頃の賑やかな本丸とは大違いだ。






主さんは優しくて、みんなに好かれていて...






審神者さんはみんなに厳しくて、嫌われていて...





...あれっ？人間ってなんだっけ？






愛すべき存在？






憎むべき存在？






どっちなんだっけ...？






...皆には、｢憎むべき存在｣になっているんだろうな...。






...せめて、私だけでも...。








私、だけでも...






こんな、人間ばかりじゃないって







信じていよう。






何も出来ない、見ているだけの私だけど...






信じるってことはできる。






この、審神者さんが...






本丸(私)から出て行って、主さんのような優しい人がここに来ることを信じよう＿＿＿＿

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