30、和睦 ページ32
骨喰くんは私が指さした方を見て納得してくれた。
優太さんは短刀に霊力を流し、顕現した子の頭を撫で、次の刀を用意し、霊力を流し...。を繰り返していた。
｢...あの、鯰尾くんをあのままにしていて良いんですか？｣
私は先程から気になっていた事を骨喰くんに聞くと骨喰くんは考え込む仕草をした。
それから少しして何かを閃いたのか考える仕草をやめた。
そして、短刀達を見て二言。
骨喰｢粟田口派の短刀達。すまないが、兄弟の元へ行ってくれないか？｣
そう言われた粟田口派の短刀達は骨喰くんの言いたいことがわかったのかそれぞれ言葉を返した。
包丁｢はーい！｣
五虎退｢わっ...分かりました...！｣
秋田｢行ってきます！｣
毛利｢...はしゃいでる子供たち...可愛い｣
薬研｢...ずお兄を安心させてくるぜ。｣
薬研くんは通常運転の毛利くんに呆れたような顔をしながらそう言い、みんなと一緒に鯰尾くんのところへ行った。
鯰尾くんの周りに短刀達が行っても、鯰尾くんは放心したままなので、短刀達は集まって作戦会議を開いていた。
その様子を骨喰くんと一緒に眺めていると、短刀達は作戦が立ったらしくまた鯰尾くんの周りに立った。
それからこちらにも聞こえるくらいの声の大きさで｢ずお兄！｣と言い、ぎゅっと効果音が出そうなくらいきつく抱きしめた。
すると鯰尾くんは意識が戻ってきたのか、驚いた顔をしていたがにっこりと笑顔になり短刀達に抱きしめ返した。
鯰尾くんが元に戻ったね。と骨喰くんに声をかけようと隣を向くと骨喰くんが少し寂しそうな目をして鯰尾くん達を見ていた。
その目を見ているとこちらまで悲しくなってきて...。
＿＿＿私は、骨喰くんの頭を撫でた。
骨喰くんは撫で初めぴくりと体を動かせ私の方を見たが、目を瞑り大人しく受け入れた。
骨喰くん、髪さらさらだな、と思いながら撫でていると鯰尾くん達が突撃してきた。
鯰尾｢あっ！兄弟狡い！｣
俺も俺も〜！と私を見て言ってくる鯰尾くん。
骨喰くんは閉じていた目をゆっくり開き、不満そうな目で鯰尾くんを見た。
骨喰｢...兄弟だって、人の事言えないと思うんだが。｣
そう言いながら短刀達を見る骨喰くんに、短刀達は抱きついていった。
残された私は、鯰尾くんの頭を撫でていた。
...鯰尾くんのあほ毛を手で潰しても、すぐに元に戻る...。と思いながら、あほ毛を潰すようにして撫でた。
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みほ(プロフ) - 有愛さん» そうです！顕現という言葉が出てこなくて現像と表示していました...。MVPも同じ理由です...。修正しますね。指摘ありがとうございました！更新頑張りますね！ (2018年9月21日 20時) (
レス) id: b0af25d81b (このIDを非表示/違反報告)
有愛 - 現象は、顕現…の事でしょうか？MVPとは、誉の事…ですよね？続きが気になります、更新楽しみにしてます。 (2018年9月21日 18時) (レス) id: ad2c57ea43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みほ | 作成日時：2018年9月15日 10時
