31、笑顔 ページ33
私が鯰尾くんの頭を撫でていると鯰尾くんがあっと声を上げた。
私は気になり｢どうしましたか？｣と撫でるのをやめ声をかけると、鯰尾くんは私の目を見て言ってきた。
鯰尾｢俺、優太さんを夜餉に呼びに来たこと忘れてました！｣
三日月さんに頼まれたんですけどね！とにっこり笑いながら言った。
...なんで三日月さんは鯰尾くんに行かせたんだろう。
もしかしたら＿＿＿人間に恐怖の感情を抱いているかもしれないのに。
私がその事が心配で鯰尾くんを見ていると、鯰尾くんが｢みんなに言いに行きましょう！｣と言い、私の手を掴み歩き始めた。
いきなりだったので驚いたが、私も返事をし鯰尾くんについて行った。
骨喰くん達のところへ行くと短刀達がこちらに走り寄ってきた。
それからいっぺんに話したので聞き取りにくかったが、訳すると ばみ兄に聞いた夜餉を食べてみたい！ と言うことだった。
私達が話していたことと同じ内容だったので、｢私達も話していたんです。｣と言ってから優太さんに言いに行こうと提案し、みんなと一緒に優太さんの元へ向かった。
優太さんは丁度短刀達を全部顕現し終わったらしく鯰尾くんの声をかけるとすぐにこちらを向いた。
優太｢あっ...鯰尾くん。どうしたの？｣
優太さんは恐る恐るというように鯰尾くんに問いかけた。
鯰尾くんが夜餉の事を話すと｢嬉しいけど、疲れたから今日は遠慮させてもらうね。｣と苦笑いをしながら言った。
鯰尾くんはあほ毛をしならせ悲しそうな顔をしたが、｢そうですか...では、明日一緒に食べましょうね！｣とあほ毛がぴょこっと元に戻り、優しい顔をしながら言った。
...あほ毛って、感情によって変わるんだ...と感心していると青江さん、石切丸さんがこちらに向かってきた。
青江｢僕達も夜餉を食べに行こうとしようかな。｣
石切丸｢そうだね。今日は何の料理なのか楽しみだな。｣
骨喰｢...今日は、肉じゃがだ。｣
今剣｢おいしそうな なまえですね〜！｣
私は、笑顔で私たちを見送る優太さんを心配に思い｢部屋まで送りましょうか？｣と聞いたが、｢ううん。みんなと夜餉を食べてきて。｣とやんわり断られた。
あまりにも笑顔で言って来たものだから、私は渋々、待ってくれていたみんなにお礼を言い、鍛刀部屋を出た。
私が渋い顔をして心配をかけたくなかったから、私は笑顔でみんなと話した。
出来るだけ自然に。違和感がないように。
私は 笑顔を作った。
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みほ(プロフ) - 有愛さん» そうです！顕現という言葉が出てこなくて現像と表示していました...。MVPも同じ理由です...。修正しますね。指摘ありがとうございました！更新頑張りますね！ (2018年9月21日 20時) (
レス) id: b0af25d81b (このIDを非表示/違反報告)
有愛 - 現象は、顕現…の事でしょうか？MVPとは、誉の事…ですよね？続きが気になります、更新楽しみにしてます。 (2018年9月21日 18時) (レス) id: ad2c57ea43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みほ | 作成日時：2018年9月15日 10時
