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11、実体 ページ13

挨拶が終わったあと、私は自分の体を見回した。




これが、私の実態なんだ...!




そう思っていると三日月さんが優太さんに話しかけた。




三日月「...すまぬな、審神者。顕現してもらった所で申し訳ないんだが、この部屋から出て行ってはくれぬか?」




優太「えっ...?」




三日月「...少し、話したいことがあってな。」




優太「...わかりました。」




優太さんは驚いていたが、三日月さんが真剣な顔をしていたので広間から出ていった。




三日月さんはその姿を見送ってから私の方を向き、口を開いた。




三日月「...名はAと言ったな。先程審神者に申した通り、話がある。」




そこに座れ、と三日月さんの前の座布団を指され、そこに座る。




「...話、とは何でしょうか?」




私は冷静を装い、そう返す。




三日月「...Aは、何時から俺達を見ていたんだ。」




「...何故、それを...。」




私がそう言うと、気配があったんだ。と言った。




三日月さんも、私の存在に気づいていたんだ...。




私はそう思いながら息を吐いて、答えた。




「...一番目の主さんがいた時からです。途中から、ですけど...。」




私がそう言うと三日月さんは「ふむ...。」と言い。黙り込んでしまった。




暫くの沈黙の後、三日月さんが口を開いた。




三日月「...俺達のことが、怖いか?」




「...はい。今は、怖いです。...ですが、これから、私が皆さんを変えてみせます。」




私が怖い。と言った時、顔を伏せていた三日月さんは、私が最後に告げた言葉に驚いていた。




その後、三日月さんは笑った。




顔に沢山の傷がついていたが、そんな事なんか気にならないくらいの綺麗な笑顔だった。




三日月「はっはっは。中々面白いことを言うな。気に入ったぞ。」




そう言いながら三日月さんは私の頭を撫でた。




その手つきは、大切なものを扱うようだった。




三日月さんは私の頭を撫でながら、話を続けた。




三日月「...歓迎するぞ、A。これから、よろしくな。」




「...!はい!よろしくお願いします。」




そんな事を言われると思わなかったので私は驚きながら返事をした。




周りを見ていると、皆優しい表情をして、こちらを見ていた。




...やっぱり、皆、根は優しいんだ。




これから、絶対に皆には辛い思いをさせない。




そう、心に決めた。

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みほ(プロフ) - 有愛さん» そうです!顕現という言葉が出てこなくて現像と表示していました...。MVPも同じ理由です...。修正しますね。指摘ありがとうございました!更新頑張りますね! (2018年9月21日 20時) (レス) id: b0af25d81b (このIDを非表示/違反報告)
有愛 - 現象は、顕現…の事でしょうか?MVPとは、誉の事…ですよね?続きが気になります、更新楽しみにしてます。 (2018年9月21日 18時) (レス) id: ad2c57ea43 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みほ | 作成日時:2018年9月15日 10時

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