元彼×今彼＝方程式の答え【凪 誠士郎】

追い詰められた悪人ってこんな気持ちか ページ15

状況の整理をしよう



玲王に昨日、凪くんを朝練に連れていくと「私が」宣言した

↓

宣言通り、凪くんを起こす為に家に来た

↓

カップラーメンを食べた

↓

えっち…をした








現在の時刻は



6時50分




「おいー！凪！起きろ！」



「玲王の声」



「ま、まって…！絶対開けないで……こんなの見られたら…」



もう頭が回らない。


ここで玲王がいなくなるのを待つしか方法が思いつかない



「絶対出ないで……」



自分が最悪最低な事言ってるの、分かってるけど




何よりも今は、玲王に絶対にバレたくない。
その事だけで頭がいっぱいだ









バレたら終わる。




「んー、なら無視する？」



私は黙ったまま、こくんと頷いた。




「おい凪！お前にはサッカーの才能があるんだって！才能あっても練習は必要だ！こい！」




「…なんか全然帰る来なさそうだけど」



「凪くん、なんでそんな余裕なの」



「Aがうろたえすぎなんだよ。しょうがないから朝練行く。俺が家を出た後、A自分の家に戻りな」






凪くんはドアホンに向かって話し出す



「きんじょめーわくー。わかったから先に行っててよ」


「お！凪！いや、ダメだ！お前そう言って何回俺から逃げてきたんだよ。ここで待っててやるから来い！」


「えー」



凪くんはドアホンでの玲王との会話を辞めると、私の顔を見る



「玲王、やっぱずっと待つってさ」


「日頃の行い。信用されてないんでしょ」


「めんどくさいなー…俺が出た後、鍵かけといて。学校で返してー」




凪くんの家の鍵を渡された。



凪くんはのんびりだがシャワーを浴びて、着替えて、学校の準備もして玄関で靴も吐き終えた



私は玄関から見えない場所に移動する。
玲王の「遅いぞ！」っていう元気な声が聞こえた







「私、なにやってんだろ」






さっさと自分の家に戻ろう。





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「明日は絶対に朝練来いよ」


「うぇー…」


「昨日、Aがお前の家に行って起こすって言ってたんだけど」


「んー、俺寝てたから気付いてなかったかも」






適当に誤魔化す




「へー」と上辺だけ返事をする玲王






「なんか、お前の家の玄関に







Aのに似てる靴、あったからさ」

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