45話 人間の集中力は15分らしい ページ47
「…とは言って来てみたけど…」
父の部屋に入って、石のように固まる。
久しぶりに入った割にはなんか綺麗だし、あの時の血の跡は微塵も無くなってる。
けど…こんなに本ってあったっけ！？
部屋に隙間なく並べられている大量の本を見て、目の前が暗くなる。
ここから探すのってかなり時間かかるよな…。
仕事だってあるし…。
まあ、吸血鬼に関する物となんか小鳥遊家の歴史関係のをピックアップして探していけば、きっと早く終わるはず…。
よし、探すか！
気合を入れると、特にその二つに注意し探し始めた。
探し始めて5時間。未だにそれらしき物は見つからず…。僕の集中力は既に限界に達していた。
てか、やばいな…。僕、仕事休んでもう2日だぞ？
これ以上迷惑はかけたくないんだよな…。
何としてでも今日中に終わらせなくては…。
「失礼します…ってやはりここにいましたか」
部屋をドアを開けて入ってきたのは、紅茶とケーキを持った土方だった。
昼飯を食べてなかったので、紅茶とケーキをの甘い匂いを感じた瞬間、お腹が鳴ってしまった。
「…はあ、昼食の時間になっても中々上がってこないので来てみれば…もう此処には来ないんじゃなかったんですか？」
土方はまた溜息を吐くと、近くにあった書斎用のテーブルに紅茶とケーキを置いた。
「…知ってるくせに」
「さあ？なんのことか…？」
土方の反応にイラつきながら僕はまた本を読み始める。ペラペラとページをめくっていくが、全然それらしいことは書いてないし、流石に飽きてきた。
「少し休憩してみてはどうですか？…ぶっ通しは集中力が続かないだろ？」
「…それも、そうだな」
そう言って椅子に腰をかけると、紅茶の入ったティーを口に含んだ。
「はぁ…生き返る…」
「何を大袈裟な。…っと、私は用事があるんでこれで。何をするかは知りませんが、頑張ってください」
そうニコリと嗤うと、土方は部屋を出て行ってしまった。
「…だから、分かってるくせに！」
土方が出て行った後、僕は扉に向かって怒鳴るように言った。
「…精々頑張ってくださいね、坊っちゃん」
扉の向こうでは、そんな零の声を聞いてクスクスと土方が嗤っていた。
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夜蛍(プロフ) - 太陽さん» ありがとうございます！某執事好きなのでなんかそれらしくなっちゃいましたw (2015年7月1日 16時) (
レス) id: 5105134f07 (このIDを非表示/違反報告)
太陽 - 何か黒〇事に似てるけど、とても面白いです！ (2015年7月1日 16時) (レス) id: 6090b1bd34 (このIDを非表示/違反報告)
巴御前 - ありがとうございます(*⌒▽⌒*) (2015年6月28日 7時) (レス) id: c08cf44779 (このIDを非表示/違反報告)
夜蛍(プロフ) - 巴御前さん» 大丈夫です、テスト頑張ってください^ ^ (2015年6月27日 20時) (レス) id: 5105134f07 (このIDを非表示/違反報告)
巴御前 - 夜蛍さん» 返信遅くなってすみません 毎週買っているんですね！いいですね(*^-^*) ぜひ見てみてください(*^▽^*)すごく面白いですよ！ 僕は今、月曜日にあるテストに追われてます( ノω-、） (2015年6月27日 20時) (レス) id: c08cf44779 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜蛍 x他1人 | 作成日時：2015年6月13日 18時
