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2話 嫌いな奴 ページ4

朝の冷たい風を体に感じながら、「銀魂高校」と書かれた校門をくぐる。
スゥと息を吸い、爽やかな気持ちに浸っていると、ふいに今朝の事を思い出した。


…あの野郎…ふざけやがって…!


校門をくぐった時には爽やかな気持ちなど忘れ、怒りだけが体の奥底から湧き上がってきた。
それも、そのはず。朝からあんな屈辱を僕に味合わせたんだ。


あの後も…。



(…おい、なんで僕の後をついてくる)

(それは私も坊っちゃんと同じ方角なので)

(…っふざけるな!お前は教師なんだから後でこい!)



あいつ、他の生徒にバレたらやばいって分かっててやってるのか!?




ああ、本当あいつ…いつか解雇してやろうか。




なんて事を考えながら歩いていたら、いつの間にか教室の前まで辿り着いていた。


「あ!零!おはようアル!」


そう言って誰よりも早く僕に元気よく挨拶するのは、中国から留学してきた神楽。
席も近く、僕と同じく沖田が苦手という理由で意気投合。すぐに仲良くなった。


「おぅ、はよ…」


と僕が言いかけると、後ろから誰かがぶつかってきて、情けない事に僕は倒れそうになった。


「…っ、沖田!何しやがる!」


「あ、零いたんですかィ。小さくて見えなかったでさァ」


そう頭をかきながら沖田はぷいっと外方を向いた。


「そんな身長変わらないだろ!」

「俺より小さい事に変わりはないんでさァ」


そう口を歪めた沖田と向かい合わせになると、ジロリと睨みつけた。



ああ、こいつはあの馬鹿と似ている。
…だから、苦手なんだよ。つーか、嫌いだ。



「おい、クソサド!零に謝るネ!」

「あ?テメェには関係ないだろィ」

「んだとこら!」



なんか、別な喧嘩始まってるし。



「おい、テメェら。もう授業始まるから席につけ」



そうやる気のない銀八先生の声が教室に響き渡り、この喧嘩はここで終わった。

3話 猫被り→←1話 朝



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設定タグ:銀魂 , 執事 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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夜蛍(プロフ) - 太陽さん» ありがとうございます!某執事好きなのでなんかそれらしくなっちゃいましたw (2015年7月1日 16時) (レス) id: 5105134f07 (このIDを非表示/違反報告)
太陽 - 何か黒〇事に似てるけど、とても面白いです! (2015年7月1日 16時) (レス) id: 6090b1bd34 (このIDを非表示/違反報告)
巴御前 - ありがとうございます(*⌒▽⌒*) (2015年6月28日 7時) (レス) id: c08cf44779 (このIDを非表示/違反報告)
夜蛍(プロフ) - 巴御前さん» 大丈夫です、テスト頑張ってください^ ^ (2015年6月27日 20時) (レス) id: 5105134f07 (このIDを非表示/違反報告)
巴御前 - 夜蛍さん» 返信遅くなってすみません 毎週買っているんですね!いいですね(*^-^*) ぜひ見てみてください(*^▽^*)すごく面白いですよ! 僕は今、月曜日にあるテストに追われてます( ノω-、) (2015年6月27日 20時) (レス) id: c08cf44779 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜蛍 x他1人 | 作成日時:2015年6月13日 18時

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