37 ストレートティー ページ37
彼はコーヒーを飲みながら、私に無糖のストレートティーを渡す。
「私がコーヒー飲めないの…覚えてくれてたんだ。」
「我輩の脳裏にブラックコーヒーを飲んだ時の貴様の顔がしっかりと焼きついているのでね。」
「え、私そんなにおかしな顔してた？」
「ふっ、どうだかな。」
互いに少し笑い、一口ずつ飲み物をすすると、さっきとはうってかわって真剣な顔つきになる。
「心の準備はできているか？」
「勿論。」
ほら、こうやって相手の気持ち優先で問いかけてきてくれる彼は昔と変わらず優しいのだ。
沢山の事を教えてもらった。
リリー、セブと仲が良く、グリフィンドールに入ったが為に、ジェームズ、シリウス達とも仲が良かったが、セブを庇い、いつも怪我をしていたこと。言われると少しずつ記憶が戻ってくるのがわかる。
「あぁ、だからミネルバ教授は ’’ 得意技 ’’ って言ってたのか。
確かに何十回もセブにエピスキーやってもらった。」
あははっと笑いながら言うと、彼は申し訳なさそうな顔をする。
「元は我輩のせいだ。」
「いーや違うね。あのクソジェームズのせいさ。」←
「記憶を失ってもお前はあいつを毛嫌いしているのは先に思い出すのだな。」←
「まぁな。」←
「にしてもよくあのジェームズからハリーが生まれたよね。」
「我輩は何とも言えんな。」
「えぇ…何で。まぁジェームズの遺伝子なんかミジンコ一個分だろう。
あとはリリーの遺伝子だな。」←
「間違いない。」←
二人とも目を細めて笑った。なんだかんだ言ってセブもハリーが愛おしいのだ。
断片的に記憶が思い出せている。
わかりやすく言うと、高校生からする小学生の時の記憶みたいな感じ。
ごめん、全然わかりやすく言えなかった。←
「他に何か記憶の手がかりになりそうなものはある？」
私がそう聞くと、彼はこちらをしっかり3秒程見て、特にない。と言った。
「いやいやいやいや、絶対あるだろう！その反応！」
「何のことだか。」
そしてまたコーヒーを一口すする。
それまた絵になるから許してしまう。
「なぁなぁセブ。私早いとこ記憶取り戻したいんだけど。」
「これは我輩の口からは言えん。本人から聞け。」
私は一瞬腑に落ちない顔を彼に向けてこれでもかと表したが、彼は私の顔を見ようともしない。
「…わかった。本人に聞くよ。じゃあその本人というのは？」
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笑々(プロフ) - 花吹雪さん» ありがとうございます！花吹雪様のコメントが私の更新の糧になります故、本当に感謝しかありません！ ルーピン先生の登場がかなり先になってしまいますが、なるべく早く出せるように努めますね！ これからもよろしく御願い致します！ (2018年3月3日 19時) (
レス) id: 191a8bc27a (このIDを非表示/違反報告)
花吹雪 - 更新頑張って下さい！応援してます！早くルーピン先生が出てきてくれないかな…… (2018年2月25日 1時) (レス) id: 0d387c6cdc (このIDを非表示/違反報告)
笑々(プロフ) - 笠松力さん» 申し訳ありません、私のミスで非表示に致しておりました。こちらで表示の方にしたので、是非今後の話もご覧下さい┏○┓ご指摘誠にありがとうございましたorz (2017年12月18日 23時) (レス) id: 2e93bdeb81 (このIDを非表示/違反報告)
笠松力(プロフ) - すいません。4話は公開されてないのでしょうか？？ (2017年12月18日 23時) (レス) id: e1ac29c836 (このIDを非表示/違反報告)
莉音(プロフ) - はい！ (2017年11月4日 11時) (レス) id: 041b1bc158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：笑々 | 作成日時：2017年8月15日 22時
