29 着物 ページ29
着付けは割とすっとできた。
まぁ、その理由はまた今度ということで。
少々出るのが恥ずかしい気もする。
しかし先ほどから催促する声も止む事を知らず、出る以外に残された選択肢はほぼないの変わりはなかった。
「…こ、こんな感じ…。」
ゆっくりと談話室への階段を降りていく。
足取りが遅いのは、もはや着物のせいだけではなかった。
「「わぁっ」」
…引かれただろうか。元々目立つ格好をするのは得意でない私にとってこれは罰ゲーム感覚である。
「すごい綺麗だよ！大和撫子？って感じがする！」
「ほ、本当？」
「あぁ！君本当にA？」
「…ロンそれはどういうことだい？」←
それが少しおかしくて三人で笑った。
すると、どこから流れているのか分からないが、ミネルバ教授の声が笑い声を止める。
’’ A・ハッフルパフ。大至急大広間へ来るように。 ’’
「A、何か悪い事でもしたの？」
「いや、していないはずなんだけど…。」
「でも、今の声と文からして相当焦っている感じだったね。」
やはりハリーは私と同じことを考えていたようだ。
「着替えたいんだけど…。」
「でもそのまま行った方がいいと思う…。」
「だよね…。」
「それにクリスマスで仮装している人も少なくないから大丈夫だと思う。」
ハリーの必死のフォローに色々と複雑な気持ちだ。
しかし、意外と彼の意見は私の羞恥心を納得させ、静かに頷いた。
ハリーとロンも後ろに連れて、段々と人の量も増えて行った。
人の多さをかき分けて大広間を目の前にすると、奥に教員が数人立っているのが見えた。
当然ミネルバ教授もいるわけで、彼女も私も見つけたらしく、他の生徒に私を通すよう指示をした。
にしてもやはり、仮装をしている人は多い。
が、皆サンタだったり少しドレスを着るくらいで着物や民族衣装を着ている人は少ない。
てっきり何を間違えたのか知らないが、ハロウィーンくらいの仮装をイメージしていた私にとってこの場は一刻でも早く立ち去りたい気持ちでいっぱいだった。
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笑々(プロフ) - 花吹雪さん» ありがとうございます！花吹雪様のコメントが私の更新の糧になります故、本当に感謝しかありません！ ルーピン先生の登場がかなり先になってしまいますが、なるべく早く出せるように努めますね！ これからもよろしく御願い致します！ (2018年3月3日 19時) (
レス) id: 191a8bc27a (このIDを非表示/違反報告)
花吹雪 - 更新頑張って下さい！応援してます！早くルーピン先生が出てきてくれないかな…… (2018年2月25日 1時) (レス) id: 0d387c6cdc (このIDを非表示/違反報告)
笑々(プロフ) - 笠松力さん» 申し訳ありません、私のミスで非表示に致しておりました。こちらで表示の方にしたので、是非今後の話もご覧下さい┏○┓ご指摘誠にありがとうございましたorz (2017年12月18日 23時) (レス) id: 2e93bdeb81 (このIDを非表示/違反報告)
笠松力(プロフ) - すいません。4話は公開されてないのでしょうか？？ (2017年12月18日 23時) (レス) id: e1ac29c836 (このIDを非表示/違反報告)
莉音(プロフ) - はい！ (2017年11月4日 11時) (レス) id: 041b1bc158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：笑々 | 作成日時：2017年8月15日 22時
