31.稲荷部屋 ページ32
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髪を適当に乾かし、ペットボトルを買って稲荷部屋へ向かう。
コンコン
『お邪魔しまーす』
北「お、Aか。」
赤「A!こっち来い!!」
そう言われて私は、赤木さんと大耳さんの間に座る。
侑「A!こっち来いよ!」
『ヤダ。先輩たちの間のが落ち着く。てか、なんで私呼ばれたの』
治「王様ゲームするで。」
「「「「!!!」」」」
そこにいるA以外の全員が反応する。
『王様ゲーム?ナニソレ』
角「A、知らないの?」
『聞いたことあるけど、やったことないしルールも知らない』
侑「ほな、説明するよりやったほうが早いやろ。
割り箸で作ったからそれでやりましょ!」
銀「用意周到やな」
角「まず初めにこの割り箸を引く。次に自分の番号を誰にも見せずに確認する。
王様は先が赤。んで、割り箸を、引いたら「王様だーれだ」っていうの」
『ほー』
割り箸をみんな引く。
私は2番。
「「「「「「王様だーーれだ!!!」」」」」」
侑「俺や!!ほな、1番と5番がつぎの王様の命令まで手を繋ぐ!」
角「げ、1番俺だ。5番だれ?」
治「俺やな。ほな、手繋ごか」
角「お前かよ。
てな、感じで王様になった人が番号で誰かに指示を出す。で、その番号の人は必ずそれを実行する。」
『成る程、分かった』
その後、
北さんと尾白さんがハグしたり
大耳さんと赤木さんがお互いを褒めたり
治と侑が飲み物を買いに行ったり
私が当たることが無かった。王様には何回かなったが
侑「Aなんで当たらんのや!!」
『知らないよ、引き運だよ。引き運。あ、そろそろ見回り来るかな。帰るよ私』
侑「なら、最後の一回や!」
「「「「「「王様だーれだ!!」」」」」」
北「俺や」
角「!北さん!!」
私の番号は4番。
北「そろそろ、ネタが無いな。んーあ、
4番の好きな人。」
4番……え?
治「?4番誰や」
侑「出てこーい」
赤「あ、Aやん!4番!!」
隣にいる赤木さんに割り箸の先を覗かれた。
『ちょっ!赤木さん!』
侑「え!!教えて!!」
治「教えて!!」
『ヤダよ』
「「「「「「王様の言うことは」」」」」」
『………絶対』
「おーい。お前ら寝てるかーー」
2つ隣の梟谷部屋から、見回りの先生の声が聞こえる。
「見回りや!」
「布団潜れ!!」
『え、私どこに』
「Aは、こっちや」
そう言い誰かの布団に入った。
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Ut(プロフ) - 面白いです!いつも見てます。オチは角名がいいです! (2020年9月27日 18時) (レス) id: b32c4e10d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちーーべすな | 作成日時:2020年4月29日 23時