25.絶望 ページ26
銀島side
たった一言
その一言は、俺らに絶望を与えるのに十分だった
ﾄﾞｻｯ
銀「侑！？」
Aの出て行った保健室の扉を見ていたら
隣で物音がする
その方を向けば腰が抜けた侑が座っていた
侑「……わかっとった」
治「あ？」
侑「Aが戻ってこないのは、なんとなく感じてた……
でも、その現実を突きつけられると中々くるなぁ
腰抜けてしもた
ダッサイなぁ、おれ」
侑は考えることをやめ
でも、眉間には微かにシワがよっている
考えてる、これからどうすればいいのか
自分が何をするべきなのか
それでも、考えることを諦めたように
ハハッと乾いた声を上げた
隣に立つ治も片割れのそんな姿を見て
いつものように罵るようなことはせんかった
治も同じような表情しとるし
なんか互いに通じるもんでもあるんやろうな
角「…………取り敢えず、帰ろ」
銀「おん」
頭のおかしくなり始める空間を引き締めるような
暗く、冷たい声がピッと耳に入る
角名がどんな表情しているのかは見えなかった
普段のセンター分けが崩れ、横から見えるのは鼻と唇のみ
角名が1番辛いんやろうな
やって、好きな奴やもんな
そんなん、苦しいに決まっとる
_その日は保健室の鍵を職員室に返し
無言で4人で帰った
翌日、愛美ちゃんの退部届けを受け取った北さんに
昨日のAや愛美ちゃんの出来事を事細かに伝えた
その話は、尾白さんや大耳さん赤木さんも聞いていた
みんな苦しい顔をしている
3年生は苦しい顔をしているが俺たちほどダメージは受けてないかった
先輩達は薄々気付いていて、覚悟を決めていたらしい
加えて、こんな言い方もアレだが
2年生の俺らと比べ、先輩達はAとの深い深いふかーーい関係がないため絶望感的なのをものすごく感じるわけではない
俺らにとって、Aを勧誘し仲間として受け入れるのはそれほどの力があったのだ
__それからの日々というもの
部活はガタガタで
双子の雰囲気も最悪
部活だけならまだしも
教室での雰囲気も最悪だ
愛美ちゃんのカッターキャーの話も出回り
バレー部のマネがいなくなり
女子にとってはチャンスだった
だがそれは逆効果
燃え盛る火にガソリンを注ぐようなもの
___何もかもの歯車が狂ってしまった
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きょちゃちゃ - やばい...ないた...めっちゃいい作品です（泣）がんばれ、夢主ちゃん！ (2022年11月28日 16時) (
レス) @page36 id: a2b9d0ac16 (このIDを非表示/違反報告)
ばななたろう - ｱｯ…ﾓｯ……ﾄｳﾄｯ 大好きだわ いや、まじもう本当愛してるわ❤️ 今日、10時間しか寝られなくなるじゃないですか❗️💢 (ばっちり快眠です。"貴方のおかげで" もう一度言います。貴方のおかげで快眠です) (2021年12月17日 21時) (レス) @page36 id: cc885d853d (このIDを非表示/違反報告)
あいり - 泣きすぎてヤバイです、w (2021年12月17日 20時) (レス) @page36 id: 86690bee99 (このIDを非表示/違反報告)
ヲタクですけど？ - 一日で全部読みましたwwwやばい、これで何度泣いたか、、続きが楽しみです！更新頑張ってください！ (2021年12月5日 16時) (レス) @page36 id: 1fafaba5e7 (このIDを非表示/違反報告)
チベットスナギツネ - 楽しみ過ぎて夜しか眠れない(真顔) (2021年11月9日 21時) (レス) @page36 id: be72b69c4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちーーべすな | 作成日時：2021年1月9日 18時
