次なる変化1 ページ20
＿＿シュルシュル
腕に巻かれた包帯をといていく
全身、至る所にあった傷は全て綺麗に消えている
最後に頰についていた絆創膏を取ると、Aは鏡と向き合った
「…これくらいならこんなモンか」
フ、と鼻で笑うと、ふとその先の窓の外の景色に目がいった
何気無しに見ていた景色、だけどいつもと何かが違う
窓に近付きその正体を確認すると、Aは目を見開いた
「あれは…！！」
食堂車でもイマジンズとナオミが窓にへばりついていた
「ありゃあ、見たことない線路やなぁ」
「うん。途中で切れちゃってるし…なんか妙だね」
「おいおい、また神の路線てヤツじゃねぇだろうな」
「…オーナー！！」
ドアが開いたと同時にAが駆け込んできた
いつものようにチャーハンに舌鼓を打っているオーナーの前に来ると、窓の外を指差しながら叫ぶように質問する
「あの路線は…もしかしなくても新しい路線ですか！？」
その言葉に、オーナーはチャーハンを食べ進めながらちらりとAを見やりながら答える
「あれは神の路線みたいに、そんな古いものじゃありませんよ。
Aくんの言う通り…新しい路線のようですねぇ。
どこへ通じているのか、こちらと繋がってみないことには何とも」
「ねぇねぇねぇ！じゃあ繋がったら面白いトコ、行ける？」
「さぁ、どうでしょう。過去か未来か…ともかく何か変化が起きてますよ、何か。
君たちも、どこか妙な所ありませんか？」
「妙な所…？別に皆いますし、特に変わったところは…
あれ？ハナさんは？」
ぐるりと車内を見回すも、ハナの姿はどこにもいない
その時初めて気が付いたのか、他のメンバーも首を傾げた
「え？あれ？ハナクソ女いねぇじゃねーか。どおりで静かだと思ったぜ」
「…モモさんそれ、ハナさんいたら間違いなく鉄拳食らってると思いますよ…」
『侑斗は変身するたびに、あるものを消費してる。大切なものを…』
良太郎は自転車を漕ぎながら考えを巡らす
ゼロノスのカードを使う代償、それは侑斗自身に関する記憶が人々の中から消えてしまうということだった
実際問題、かつての同級生に聞いてみたところ綺麗さっぱり“桜井侑斗”という人物の存在が消えてしまっていた
「侑斗は…桜井さんはどうしてそこまで…」
分からない
自分に関する記憶が消えてしまうなんて、考えただけで背筋が震える
そうまでして彼の…彼らの守りたいものとは、一体何なのだろうか＿＿？
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茉南(プロフ) - はくさん» いつも読んでいただきありがとうございます(^^)ドキドキしてもらえるなんて…その言葉がすごく嬉しいです！これからの展開を書くのが私自身もとても楽しみなので、これからもよろしくお願いします！ (2020年1月23日 0時) (
レス) id: a9242dc9a9 (このIDを非表示/違反報告)
はく - 初めまして！いつも読ませてもらってます！とても面白くて毎回毎回ドキドキしながらどんな展開になるんだろう？と思いながら読ませてもらってます！これからも更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年1月22日 22時) (レス) id: 4d0b20ffc1 (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - 夢見る雀さん» いつも読んでいただきありがとうございます！そう言っていただけるのが励みになります！これからもよろしくおねがいします(^^) (2020年1月20日 11時) (レス) id: a9242dc9a9 (このIDを非表示/違反報告)
夢見る雀(プロフ) - ちょっと遅れましたが、続編おめでとうございます！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2020年1月20日 1時) (レス) id: fa272da316 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉南 | 作成日時：2020年1月14日 1時
