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久しぶりに、楽しい時間を過ごした
皆で笑って、騒いで、時間が経つのを忘れるほど楽しんだ
しばらくすれば部屋に戻ったり、その辺で寝落ちしたりする姿を見るのもまた久しぶりで
そんな些細な事に笑みが溢れるくらい、心が疲れていたんだと＿＿…
「……ベイ姉、大丈夫かなぁ」
しこたま飲んで、マルコ兄に絡んで、ベイ姉はふらりと立ち上がると覚束ない足取りで甲板を歩き回り
突然、電気が切れたかのようにバタリと倒れ込んでしまった
あれでただ寝てるってだけなんだから、男女関係なく“海賊”ってヤツは打たれ強いんだなぁとどこか明後日の方向の思考へと辿り着く
とは言え、それはベイ姉にとってもベイ姉の船の人にとっても日常茶飯事な事らしく誰一人慌てる事がないのには少し笑った
「……体調は大丈夫なのか」
「え？」
声の方へと顔を向ければ、酒を持ちながらこちらへと視線を向けるスクアードさんと目が合った
そのいかつい見た目からは想像できないその優しさに触れて、最初こそ驚いたものの今はそのぶっきらぼうな口調も素直に受け入れられるようになった
「体調を崩して長かったと、親父から聞いた」
「そう…ですね。でも今日は体調はいいですし…楽しいから」
“大丈夫です”と答えればいくばくか安堵したような、表情が柔らかくなった
“世界最強、白ひげ海賊団”
その実力も見た目も、確かなモノ
世間一般の人達から見たら、そもそも“海賊”なんて恐怖対象だ
だけど、彼らもただのヒトで
むしろ優しさをたくさん携えていて
今の私はきっともう、『海軍』の方が恐ろしい存在だと思えてしまうくらい
＿＿どっぷりと、“白ひげ海賊団”に染まっている
「…ねぇ、スクアードさん」
「なんだ」
「ちょっと呼び方が長いんで、変えてもいいですか？」
そう提案すれば、僅かに目を見開くスクアードさん
でもそれは本当に一瞬で、すぐにいつもの素面に戻ると手に持っていた酒をグビリと煽った
「……好きにしろ。それと…敬語もいらん」
“むず痒いだろ”と言ってぶっきらぼうに顔を背けるスクアードさん
でも、気付いちゃったんだ
背けた顔の、耳がほんのりと赤く染まっていることに
「ありがと、スク兄」
「ッ、！！」
「うわっ！？おいスクアード！！おめぇ汚ねぇな！！」
「うるせぇエース！不可抗力だ！！」
「あははっ、スク兄きたなーい！！」
「テメェ、A！！」
ねえ、みんな
私ね、また兄さんと姉さんが増えたよ
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茉南(プロフ) - はるさん» 読んでいただきありがとうございます！更新を待っていただける事、とても嬉しいです(^^)のんびりし過ぎて忘れられないよう頑張っていきたいと思っています（笑）これからもよろしくお願いします！ (2月15日 11時) (
レス) @page49 id: 6c919d248d (このIDを非表示/違反報告)
はる - やば、めっちゃ最高…!!ゆっくりでいいので更新待ってます‼ (2月15日 10時) (レス) id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - 雨衣さん» いつもありがとうございます(^^)そうなんですよー！原作はみんないなくなってて寂しくて(T-T)彼らを今後どうするか、ある程度考えているのですが…今が楽しくて悩み中です（笑）今後も楽しんでいただけたら嬉しいです！ (12月28日 0時) (レス) id: 936b383323 (このIDを非表示/違反報告)
雨衣(プロフ) - 毎週本当楽しみにしてます！アニメではサッチもイゾウ達もらいなくなるので寂しいんですけど手のなる方へではみんないるから本当癒しになります！！今後の展開が楽しみです！ (12月27日 21時) (レス) @page44 id: ab81a6b8c3 (このIDを非表示/違反報告)
茉南(プロフ) - れなさん» 読んでいただきありがとうございます！文章を褒めていただき、昇天しそうです…。ちまちま書き進めていますので、のんびり待っていただけると嬉しいです(^^)これからもよろしくお願いします！ (12月19日 23時) (レス) id: a9242dc9a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉南 | 作成日時：2023年3月3日 11時
