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side*裕翔
メイクを終え楽屋に戻ると、未だテーブルに突っ伏したままのやま。
ドアを閉める音でぴくりと反応し、もぞもぞと動き出した。
小動物のように腕をめいいっぱいに伸ばして、半分しか開いてない目できょろきょろと辺りを見回す。
裕翔「やまー……?おはよう」
隣のイスに座り、そう声を掛けてやるとやっと目が合った。
寝起きのふわふわな顔で、目はにこにこと弧を描き、口はきゅっと結んでから
涼介「おはよ……ゆうと……」
目をこすって前髪を気にしだしたやまは、頭が起きてきたかな。
裕翔「あのさぁ……やま」
涼介「……ん?」
イスから立ち上がったやまを、逃がすもんかと呼び止める。
涼介「……なに、どうしたの」
どうしたの、じゃないでしょ……
俺が次の言葉を迷っていると、上目遣いのやまが俺の顔を心配そうに覗き込む。
涼介「なんか悩みでもある……?」
眉をこれでもかってくらいに下げて、水分を含んだ瞳を不安そうに揺らすやまに、思わず生唾を飲み込む。
……って、そうじゃなくて……そうじゃないよ、やま。
涼介「……ごめん」
裕翔「え?」
涼介「この前は、俺のせいであんなことになって……ほんとごめん。迷惑かけた」
そうやって目線を逸らすやまの視界に、無理やり俺を入れる。
下を向いて逃げる綺麗な顎を上げさせると、今にも泣きそうな顔のやまと目が合った。
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ゆ。 - ゆりあさん» めちゃ分かりみが深すぎます…(萌え) えー、気にならないでー笑 同じ病系書いてますっ(*¨*) (2020年4月8日 7時) (レス) id: 7079d975bb (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - ゆ。さん» 伊野尾くんの細くて長い手足で優しく包んでくれるのなんか性癖です() えー!気になるなぁ……← (2020年4月7日 8時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ。 - ゆりあさん» 喉かれるくらい叫んでおきますね← 伊野尾くんの足に挟まってるところが何故か想像出来てしまいます…笑 実は違う名前でしてたりしてます…( ) コメントする時はいつもこの名前でしちゃうんですよね…笑(謎) (2020年4月6日 11時) (レス) id: 7079d975bb (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - ゆ。さん» ホントですか……!ぜひその時は私にも届くくらいに叫んでくださいね!← 自分で書いておいてアレですが、個人的には伊野尾くんの足の間に収まっている山田さんがめちゃめちゃに好きです() もしかして作者活動していらっしゃるんですか……?? (2020年4月5日 23時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - ひーすけさん» ひーちゃん……!!こっちにもコメントありがとう!!!夜中の3時に比較的”睡眠“のイメージが強い2人をメインにした矛盾……← 不機嫌で荒いけど優しい有岡くんが大好きなので書いてて楽しかった……!!良かったらパート5も見てね〜! (2020年4月5日 23時) (レス) id: 551d67bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆりあ | 作成日時:2019年12月8日 20時