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8話 NOside ページ9

―――学校

ハガネ「タオが万引き?」


「実はうちの店の商品が何個か盗まれてね?そしたら犯人を見たって、匿名の電話があったんだ」


先崎「盗んだのはタオだって言ったんですか?」


「その子、例の不法滞在してた外国人の子供なんだろう?下手に訴えて恨まれんのも嫌だしさぁ…とりあえず先生方で確かめてもらえないかな?」


するとそれを廊下でコソコソと聞いていた聡羽たちが教室に向けて走り出した

何も知らないタオが教室に入ると何人かがコソコソと話し始めた


愛梨「おはよう」


タオ「…」


タオが自分の席の机の引き出しを開けると昨日までなかった本が入れられていた


ハガネ「…タオ、それ持ってちょっと一緒に来て?」


裕一郎「あの袋の中身、万引きしたものかも!」


「万引き?どういうこと?」


―――


ハガネ「これは多分あなたの事を快く思ってない誰かがきっと嫌がらせしたんだと思う。…タオじゃ、ないよね?」


タオ「答えたくありません」


ハガネ「どうして?」


タオ「私が犯罪者の娘だから。1度そういうレッテル貼られたらおしまいです。誰も私の言うことなんか信じません」


ハガネ「私は、貴方を信じる」

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作者名:水月 | 作成日時:2022年2月16日 17時

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