トモスアカリ3 (ページ4)

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3話　ともりside ページ4

ハガネ「転校生の、タオ・ビンセンさんです」

「「えぇ！？」」「え、外人？」「えぇー？」

タオ「私、日本人大っ嫌い」

「え？」「は？」「何それ」

タオ「信用出来ないし」

ともり「喧嘩売ってんの？」

そのみ「なんか生意気〜」

真理衣「この子は〜両親が不法入国で国外退去させられた、犯罪者の子供よ！」

「「犯罪者！？」」

ハガネ「静かに！みんな静かにして！タオのご両親が法を犯したのは事実よ。でもそれはタオが生まれる前の話で…彼女はそんなこと何にも知らずに生きてきたの

それより、タオは三学期いっぱいまで、この学校に在籍します。限られた期間だけどいい思い出が沢山作れるように、皆で仲良くやってきましょう！…仲良くね！」

「「はぁい…」」

ハガネのその言葉のおかげか、午前中は比較的いつも通りの授業だった。私とあかりの席を1つずつ前にズラして、元々カズが座ってた席にあかり、私が座ってた席にタオが座った

あっという間に給食の時間で、私は今週の配膳係だった

タオがナポリタンを受け取りに来た時に真理衣がやって来た

真理衣「ともり〜大盛りにしてあげなよ」

ともり「なんで？タオ、普通でいいでしょ？」

真理衣「だってセラヴィナってすっごく貧乏なんでしょ？帰国したらお腹いっぱい食べられないわよ？」

ハガネ「真理衣ちゃん、どうしてそんなこと言うの？」

真理衣「だってほんとのことだもん」

するとずっと黙っていたタオが私から受け取ったナポリタンを真理衣に投げつけた

タオ「だったらシカトすればいいだろ」

真理衣「何それ…」

真理衣は隣にいたせりのお膳からナポリタンを取ってタオに投げつけた

そこからは取っ組み合いの喧嘩。ハガネが止めに入ってなんとかなった

真理衣「親が日本から追い出されたからって不貞腐れるのもいい加減にしなさいよ！悪いのはあんたの両親じゃない！それを私たちのせいみたいに、そんな顔しないでよ！」

ハガネ「真理衣ちゃんやめなさい！」

真理衣「信じらんない…洗ってくる」

タオは腹いせにお膳を床にたたきつけて席に戻った

自分の給食を取られると思ったのか、席に着いていた青龍はお膳を持ったまま立ち上がってタオと距離を取った

床に落ちたナポリタンを掃除してから配膳し直して給食を食べた