トモスアカリ3 (ページ3)

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2話　ともりside ページ3

朝、学校に行く前に何の気なしにあかりか太陽かが付けたテレビを見ていると、あるニュースが目に付いた

『不法パスポートで入国し、15年もの間不法滞在を続けていたセラヴィナのビンセンさん夫婦が昨日、国外退去させられました。ビンセンさんは親子3人での日本残留を希望していましたが法の壁は厚く、無念の帰国となりました

一人娘のタオさんはセラヴィナの国内情勢が不安定なことから来年3月までの日本滞在が特別に許可されています』

ともり「セラヴィナか…」

あかり「ともり、セラヴィナってどんな国？」

ともり「簡単に言えば…すっごく貧しい国だよ。子供がお金稼ぐために学校も行かないでゴミ山を漁ってるとかなんとか…本に書いてあった」

あかり「それきっつ…そんな国もあるんだね」

ともり「そんな国の方が意外と多いよ。日本みたいな平和な国にずっと住んでたんだし、この子からしたらキツイだろうな〜…」

ひかり「お姉ちゃんたち！テレビ見てたら遅刻するよ！早く行こう！」

あかり「うわほんとだ！ともり急ご！」

ともり「え！ちょっと待ってよー！」

―――学校

真理衣「今回の目玉商品は〜！こちらー！」

「「いぇーい！」」

「800！」「900！」

真理衣「はい、売った〜！」

優介「菊田、渡してくれた？」

真理衣「ラブレターだって言ったらとりまくってたよ」

優介「ふっ…さんきゅー」

そう言って優介は真理衣にお金を渡した

真理衣「こうなったら押しの一手よ。手紙もっかい書きな？なんなら１回50円で代書きしてあげる」

優介「あいっ変わらずおじょーずだな」

真理衣「まだまだ日々勉強中よ。あの家を絶対取り返してみせる」

百合「真理衣！ハガネが来るわ！」

真理衣「みんな退散！！」

そして何事も無かったように席に着いた

ハガネ「みんなおはよう」

「「おはようございまーす！」」

ハガネ「今日はまず、転校生を紹介します」

その転校生は、今朝ニュースでみたタオ・ビンセンだった