第八話 ページ10
禰豆子から目を離し、正面を見たその瞬間だった。
____すぐ目の前には、赤い瞳を鋭くさせ右腕を振り上げるAの姿。
「(ッ早い……!!)」
___だが男は鬼を切る鬼殺隊。
Aが男の首元を目掛けて振り下ろそうとした瞬間、男は咄嗟に炭治郎を踏み付けていた足で彼女の腹を蹴り飛ばした。
貴方「ぐッ!!」
禰豆「_____……ア、」
炭治「ッ……ハ……アッ」
ドンッと勢いよく背中から木にぶつかり、そのまま気絶してしまったA。
禰豆子と炭治郎が目を見開いたまま、倒れているAを見続ける。
「(ッ此奴……万能な状態なら俺も唯では済まなかった……)」
……普通に生きていれば出来ない、相手の動きを止めさせる程の強い殺気。
人の弱点も理解し、脚も早い。
そんな事を思っていると……
禰豆「グッ……ア゙ア゙ア゙ッ!!」
「ッ!!」
禰豆子が男の手から逃れた瞬間、炭治郎が素早く起き上がり男を蹴り飛ばした。
「(しまった……!!)」
禰豆子と炭治郎はそのまま、倒れて気絶しているAの元へと走り出す。
このままではAが喰われる……男は、そう思っていたのに____
「……あ……」
____目を、見開いた。
鬼は人を喰う、例えそれが元血縁者であっても、鬼となれば全ての人間を食い散らかす。
だが、彼奴らは……。
『禰豆子と炭治郎は……、人を喰ったりしない』
_____倒れている少女を喰うどころか、護るように立っていた。
……昔、同じような事を言って鬼に喰われた奴がいた。今回の様な場面を、今まで何度も見てきた。
炭治「グ……ウヴゥ」
禰豆「ア゙……ガァ゙ァッ!!」
「(……一刻も早く、人の血肉を喰いたかっただろうに……此奴らは……)」
唸り声をあげながら襲い掛かってくる少女の弟と妹。
その攻撃は……少女を、Aを護るために闘って挑んできているんだ……。
「(此奴らは、なにか……
_____なにか違うのかもしれない)」
男は攻撃を交わしながら、刀を鞘に納めて二人にすぐさま鞘で峰打ちをし、気絶させた。
そのまま倒れた禰豆子と炭治郎を背負い、Aの横にそっと置く男の顔は……
義勇「(____……俺を、幻滅させるなよ)」
____少し微笑み、優しい匂いを漂わせていた。
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もこ(プロフ) - 初コメ失礼しますね!私逆ハー大好物なので嬉しいです!鬼滅の刃のキャラ全員推しなので嬉しいです!更新頑張ってくださいね! (2023年4月14日 21時) (レス) id: 3b02df20c8 (このIDを非表示/違反報告)
アツナ(プロフ) - ひゃくまるさん» 許可もらった!!嬉しいです!!ありがとうございます!頑張ります!!(`・ω・´) (2019年8月25日 10時) (レス) id: 42ca496839 (このIDを非表示/違反報告)
ひゃくまる(プロフ) - ありがとうございます!ぜひぜひ、使って下さい!もうすぐ続編なんですね、楽しみです(* ̄∇ ̄*) (2019年8月25日 9時) (レス) id: 057beedb8c (このIDを非表示/違反報告)
アツナ(プロフ) - 上手すぎて目眩がッ!!ありがとです!(興奮)もうすぐ続編なので、使わせてくださいッ! (2019年8月25日 2時) (レス) id: 42ca496839 (このIDを非表示/違反報告)
ひゃくまる(プロフ) - http://uranai.nosv.org/img/user/data/2/9/d/29de397f5bb1d59cf9a14e1c54b4764a.pngできましたので貼っときます!作者さんイラスト上手いので気に入るかわかりませんが(^-^; (2019年8月24日 18時) (レス) id: 057beedb8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユキ | 作成日時:2019年8月13日 3時