第二十六話 ページ29
階段を登り続け、見えてきたのは……辺り一面に咲く藤の花。
咲く時期では無い筈なのに……なんて思いながらも階段を登り続けるとそこには……
貴方「(おー……結構人が居るなぁ)」
同じ様に最終選別を受ける20人から30人くらいの人達が、刀を持って何かを待っていた。
皆は何も話さない。
そしてその中心に居るのは、黒い髪と白い髪の少年と少女。
「「皆様。今宵は鬼殺隊最終選別にお集まりくださって、ありがとうございます」」
貴方「!」
微笑む表情を変えずに、機械に近い話し方をする二人に、その場にいた全員が振り向く。
____この先には、鬼殺の剣士達が生け捕りにした鬼が閉じ込められている。
山の麓から中腹にかけて、鬼が嫌う藤の花が一年中狂いさいている為、鬼は出ることもできない。
白髪「しかし、ここから先には藤の花は一切咲いていませんから、鬼がでます」
黒髪「その中で"7日間生き抜く"。
それが最終選別の合格条件となります」
_____では、行ってらっしゃいませ。
その言葉を合図に、全員が森の奥へと走り出した。
条件は"鬼を何体倒す"のでは無く、兎に角"生き残る"こと。
空にぽつりと浮かぶ三日月の光だけが頼りの森の中をひたすら、朝日が届く場所に向かって走り続けた。
すると____
貴方「この匂いは……鬼かッ!!」
走っていた足を止め、刀を強く握り鬼の気配を辿る。
鬼「……首頂きぃ!!!」
貴方「……ッ!」
上から突然と現れた鬼の攻撃をバックステップで回避し、鞘から刀を出す。
そしてそのまま手足を地面についる鬼の首を切ろうとしたその時、後ろからもう一つの鬼の気配を感じた。
貴方「ぅお!!」
鬼B「チッ!!ックソ外したァ゛!!」
鬼A「あ゛ぁ゛!?ってんめェ゛!!そいつは俺の獲物だぞおいッ!!」
危機一髪上に飛んで避けたAを、睨むように見上げると、もう一体の鬼。
その鬼を殴り、何故か獲物の取り合いで鬼同士が喧嘩をし始める。
鬼B「珍しく稀血が現れたんだぜェ?簡単に他のやつに渡してたまるかよォッ!!」
貴方「(……!!)」
____また稀血と言う言葉が鬼から出てきた。
稀血ってまれな血液型ってだけだよな?いやでも俺は立派なAB型だし……。
鬼A「こうなったら早い者勝ちだァア゛ッ!!」
貴方「すぅう_____
全集中・水の呼吸……肆ノ型……」
……今は、生きることだけを考えよう。
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もこ(プロフ) - 初コメ失礼しますね!私逆ハー大好物なので嬉しいです!鬼滅の刃のキャラ全員推しなので嬉しいです!更新頑張ってくださいね! (2023年4月14日 21時) (レス) id: 3b02df20c8 (このIDを非表示/違反報告)
アツナ(プロフ) - ひゃくまるさん» 許可もらった!!嬉しいです!!ありがとうございます!頑張ります!!(`・ω・´) (2019年8月25日 10時) (レス) id: 42ca496839 (このIDを非表示/違反報告)
ひゃくまる(プロフ) - ありがとうございます!ぜひぜひ、使って下さい!もうすぐ続編なんですね、楽しみです(* ̄∇ ̄*) (2019年8月25日 9時) (レス) id: 057beedb8c (このIDを非表示/違反報告)
アツナ(プロフ) - 上手すぎて目眩がッ!!ありがとです!(興奮)もうすぐ続編なので、使わせてくださいッ! (2019年8月25日 2時) (レス) id: 42ca496839 (このIDを非表示/違反報告)
ひゃくまる(プロフ) - http://uranai.nosv.org/img/user/data/2/9/d/29de397f5bb1d59cf9a14e1c54b4764a.pngできましたので貼っときます!作者さんイラスト上手いので気に入るかわかりませんが(^-^; (2019年8月24日 18時) (レス) id: 057beedb8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユキ | 作成日時:2019年8月13日 3時