第十一話 ページ14
炭治郎に後ろから抱きしめられながら、貰った籠に光を通さないように、竹を巻き付ける。
貴方「……ッよし!で、出来た……!!」
炭治「ん〜!」
1年前、炭治郎から教わったやり方で竹を切り巻き付け終えたAは、後ろいる炭治郎に寄りかかるように体重をかける。
そんなAに、"お疲れ様"と言うように微笑みながら頭を撫でる炭治郎。
禰豆「ムー……!」
貴方「ッあぁ!ごめんな禰豆子!!」
一人で寂しいのか、禰豆子が両手をブンブンと上で右左に振る。
そんな禰豆子に謝りながら、Aは竹をまとった籠を持って洞窟の中へ入った。
炭治郎もAの裾を掴みながら付いてくる。
貴方「禰豆子〜、これに入れるか?昼間も先に進みたいんだよ」
禰豆「……」
貴方「ここ、かーご、は、い、る」
炭治「ムー?」
禰豆子は少しだけ籠を見詰めると、言われた通りに籠の中に顔から入ろうとする……が。
下半身がはみ出てしまっていて、籠の中にある禰豆子はなんとも言えない顔をしていた。
貴方「禰豆子、前に身体大きくなったりしたよな?あんな感じで小さくなることできないか?」
禰豆子はチラッとAを見た後、また小さな声で"ムー"と言った。
貴方「ほ〜らねーずこ〜?小さくなれ〜小さくなれ〜」
炭治「!!……ム〜、ム〜」
禰豆「……」
背中をポンポンと優しく叩きながら、おまじないをするようにそう言うと、炭治郎も面白そうに真似をしてきた。
すると禰豆子は、勢いよく籠に向かって暴れ出す。
貴方「おぁ!?禰豆子!?み、見えちゃうッ!!……う、う?」
禰豆「ムンムン!」
貴方「……っお、おぉ……ッ!!」
身体は小さくなり、籠にすっぽりとはまった禰豆子の姿。
ドヤ顔する禰豆子に、Aは「偉いぞ」と褒めながら撫でると、嬉しそうに目を細めた。
うん、可愛いな。
貴方「よし、俺が運んでやるからな〜?少し揺れるだろうけど、我慢してくれるか……?」
禰豆「ム……!」
貴方「いい子だ。偉いな〜禰豆子ぉ」
炭治「ンー!!」
貴方「おー、炭治郎もいい子だぞー!」
同時に二人をよしよしと頭を撫でるAに、嬉しそうな禰豆子と炭治郎。
_____撫で終わると、禰豆子が入った籠に蓋を閉じ、その籠の上から白い布を包む。
白い布で包んだ籠を背負い、炭治郎と手を繋ぐ。
貴方「よし、じゃあ行こうか」
炭治「フガ」
_____目指すは狭霧山。
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もこ(プロフ) - 初コメ失礼しますね!私逆ハー大好物なので嬉しいです!鬼滅の刃のキャラ全員推しなので嬉しいです!更新頑張ってくださいね! (2023年4月14日 21時) (レス) id: 3b02df20c8 (このIDを非表示/違反報告)
アツナ(プロフ) - ひゃくまるさん» 許可もらった!!嬉しいです!!ありがとうございます!頑張ります!!(`・ω・´) (2019年8月25日 10時) (レス) id: 42ca496839 (このIDを非表示/違反報告)
ひゃくまる(プロフ) - ありがとうございます!ぜひぜひ、使って下さい!もうすぐ続編なんですね、楽しみです(* ̄∇ ̄*) (2019年8月25日 9時) (レス) id: 057beedb8c (このIDを非表示/違反報告)
アツナ(プロフ) - 上手すぎて目眩がッ!!ありがとです!(興奮)もうすぐ続編なので、使わせてくださいッ! (2019年8月25日 2時) (レス) id: 42ca496839 (このIDを非表示/違反報告)
ひゃくまる(プロフ) - http://uranai.nosv.org/img/user/data/2/9/d/29de397f5bb1d59cf9a14e1c54b4764a.pngできましたので貼っときます!作者さんイラスト上手いので気に入るかわかりませんが(^-^; (2019年8月24日 18時) (レス) id: 057beedb8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユキ | 作成日時:2019年8月13日 3時