第十七話 ページ20
今日から、本格的な修行が始まろうとしている中……、禰豆子が起きなくなった。
炭治郎は心配なのか、そんな寝ている禰豆子をずっと側で見詰めている。
鱗滝「……行くぞ」
貴方「……はい。
炭治郎、禰豆子と一緒に居てくれ」
心配そうに見るAに、「大丈夫だぞ」というように微笑みながらコクリと頷く炭治郎。
それを見て少し安心したAは、ゆっくりと襖を閉じた。
*
鱗滝「わしは育手だ。文字どうり剣士を育てる。
育手は山ほどいて、それぞれの場所、それぞれのやり方で剣士を育てる」
鬼殺隊に入るためには、"藤襲山"で行われる"最終選別"に生き残らなければならないらしい。
そして……その最終選別を受けていいかどうかは、鱗滝さんが決める。
貴方「(絶対に進んでみせる……!!!)」
_____眠っている禰豆子と、待っている炭治郎に向けて、今日から日記を書くことにした。
まぁ、日記とか得意じゃねぇし……簡単にだけどね。
今日は罠だらけの山を降った。
貴方「うわっ!?……っと!!」
落とし穴に障害物……突然飛んでくるナイフなどが俺を襲うが、余裕で避けられるし今のところ問題は無い。
だが油断はしない、最終選別で死なない為に。
毎日毎日山を降ったりを繰り返すと、前よりも早く物を避けられるようになったし、鼻と反射神経、気配などの読み取りが良くなった気がする。
鱗滝「(基礎体力はもう十分すぎる……か)」
一ヶ月……
*
____そして今日は、刀を持っての山降りだった。
刀なんて初めて持ったし邪魔だしでストレスが溜まりそうだ。
罠の難易度も上がっている。
山を降れば今度は刀の素振り……というかこれは毎日してるのだが……
貴方「991、992、993……」
鱗滝「持ち方が戻ってる!!」
貴方「えぇえッ!?」
鱗滝「罰として後1000追加」
貴方「(あ、死んだな俺)」
どうやら俺は、体力などは大丈夫なのだが……刀を使ったものが苦手のようだ。
何ヶ月……
……疲れたまま家に戻れば、眠り続けている禰豆子と、壁にもたれかかってウトウトしている炭治郎の姿。
貴方「禰豆子……」
炭治「……むー」
心配そうに俺の頭を撫でる炭治郎を、俺は優しく抱き締めた。
少し嬉しそうに目を細めて頬を紅く染める炭治郎に、いつものように優しく、頭を撫でる。
_____禰豆子が目覚めなくなって、もう半年たってしまった。
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もこ(プロフ) - 初コメ失礼しますね!私逆ハー大好物なので嬉しいです!鬼滅の刃のキャラ全員推しなので嬉しいです!更新頑張ってくださいね! (2023年4月14日 21時) (レス) id: 3b02df20c8 (このIDを非表示/違反報告)
アツナ(プロフ) - ひゃくまるさん» 許可もらった!!嬉しいです!!ありがとうございます!頑張ります!!(`・ω・´) (2019年8月25日 10時) (レス) id: 42ca496839 (このIDを非表示/違反報告)
ひゃくまる(プロフ) - ありがとうございます!ぜひぜひ、使って下さい!もうすぐ続編なんですね、楽しみです(* ̄∇ ̄*) (2019年8月25日 9時) (レス) id: 057beedb8c (このIDを非表示/違反報告)
アツナ(プロフ) - 上手すぎて目眩がッ!!ありがとです!(興奮)もうすぐ続編なので、使わせてくださいッ! (2019年8月25日 2時) (レス) id: 42ca496839 (このIDを非表示/違反報告)
ひゃくまる(プロフ) - http://uranai.nosv.org/img/user/data/2/9/d/29de397f5bb1d59cf9a14e1c54b4764a.pngできましたので貼っときます!作者さんイラスト上手いので気に入るかわかりませんが(^-^; (2019年8月24日 18時) (レス) id: 057beedb8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユキ | 作成日時:2019年8月13日 3時