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9、いつもの日常 ページ10

暫くして落ち着いた俺は、なんで居なかったのかAちゃん本人に聞くと……



"泊まらせてくれた御礼に手伝いで買い物に行ってた"とのこと。



この家は俺達が助けたであろう子供の家らしい。まぁ俺助けた記憶まっっったくないんだけどね??





貴方「はい、善逸の分のご飯」


善逸「んふふー、ありがとねーAちゃん」





俺の座っている前に、丁寧にお米、おかず、お水、の順番で置くAちゃん。



相変わらずの綺麗で手慣れた手つきに、俺はついにやけてしまう。



そしてそんな俺を気持ち悪そうに見ながら、短く「うん」と返事をするAちゃん。


うーん、ちょーっと傷付いたかなー俺。





善逸「じゃあ、頂きます」


貴方「……頂きます」





知らない間にお腹が空いていたのか、俺は凄い速さでご飯を食べ尽くす。まさに雷の如く。


いや〜、やっぱりご飯は皆で食べた方が美味しさ増すな〜……相手鬼だけど。


ま、まぁ??Aちゃん可愛いし??……いっか。





.





貴方「お世話になりました」


「いえいえ。本当に娘を助けてくれてありがとうございました。何かあったらまたいらしてください、お気を付けて」

「またね!お兄ちゃん!お姉ちゃん!」


善逸「またねぇええぇ!!ゆいちゃああんっ」





可愛らしい子供に涙を流し、歩きながら手を振る俺と、微笑みながら手を振るAちゃん。



何回も思うけど俺、女の子助けた記憶全くないんだよな……。


きっと俺が気絶したあと、Aちゃんが全部倒したんだろうな、Aちゃん強いし。


なんだったら俺、足手まといなんだろうなきっと……あ、考えたら涙出てきた。





貴方「……大丈夫?善逸」


善逸「え゙、心配してくれてるの?俺の事をAちゃんが?え、好きなの?結婚する?」


貴方「……」


善逸「その顔だけはやめてぇぇえ!?すっごい傷付いたよぉぅ俺ぇぇえ!!」





俺の回答に冷たい目で見るAちゃん。


日が差しているため、番傘をさしながら歩くAちゃんがまじで大和撫子なんですけど可愛い(真顔)


でもね、その顔だけはやめてほしいかな、赤い瞳のせいでね??普通よりちょっと怖いんだよね??




善逸「Aちゃああん、みたらし団子今度買ってあげるからさぁあ、その顔やめよぉおぅ」


貴方「わかった」


善逸「いや切り替えはやっ!?」




一瞬で真顔になったAちゃん。


どんだけみたらし団子好きなんだよ……そこも可愛いんだけどね

10、夢と過去と理性→←8、ずっと傍にいて……



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作者名:ユキ | 作成日時:2019年8月1日 23時

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