検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:19,759 hit

7、君を守る刀 ページ8

.






____善逸の身体は前へと倒れそうになるが、そのまま地面へといくことはなかった。



……自分の片足を前に出して、上半身を支えたのだ。


そしてそのまま、腰を低くしていく。





善逸「……シィィ−……」





彼の口元から聞こえてくる音。






鬼の「アァンン??ナァンダー?」






先程とは違い静かになった善逸に、鬼は不思議に思いながらも"毒が回ったんだ"と思い、ゆっくりと近ずいて来る。



其れを合図に、善逸は刀を強く握った。



そして……





善逸「雷の呼吸……壱ノ型___」






腰を更に低くし、瞳を閉じたまま……






善逸「____霹靂一閃」



鬼「なんッ……!!!」





光の速さで、鬼の首を切り裂いた。




ピリピリと、稲妻が善逸の周りから漂う……、そしてその善逸からは



____小さながらも感じる殺気。



ゴトッ……と切れた鬼の頭が消えていったのを確認した善逸は、瞳を閉じたまま光の速さでAの方へと向かう。







.









善逸「(……!見つけた……)」





少女を守るように前へ出て、盾になろうとしているAの姿。



彼女から聞こえてくるのは、小さな恐怖の音と……希望の音。



その希望の音は、彼女が___





貴方「ッ!善逸!!上だッ!!」



善逸「!」





__言われた通りに上を見れば、Aちゃんを一直線に狙って爪を向ける鬼の姿がった。



大丈夫、守ってみせるよ。






善逸「シィイ−…………

____ッ霹靂一閃……!」






上にいる鬼の首に向かって、刀を振るう。




___それは一瞬で。



空中から後ろを向けば、顔と身体が離れた鬼が、ゆっくりと消えてているところだった。



安心したまま、俺は地面へと落ちてゆく。





貴方「善逸……!」





すると突然、飛んで助けに来てくれたであろうAちゃんが、俺をフワッと抱き寄せた。



そしてそのまま、ストン……と優しい音と共に、脚が地面に付く。





善逸「君が無事でよかった」



貴方「…………ありがとう」





善逸は瞳を閉じたまま、Aの頭を優しく撫でる。


Aは、そんな善逸を面白そうに見て、ゆっくりと微笑んだ。





そんなAから聞こえてくる音は、善逸の好きな……






_____優しい音だけになっていた。

8、ずっと傍にいて……→←6、守らないといけない



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (74 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
137人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ユキ | 作成日時:2019年8月1日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。