6、守らないといけない ページ7
いつものように怯えながらも、刀をゆっくりと掴む。
善逸「か、か、か、雷の、呼吸……ッいぃいい壱の型……!!!」
鬼「ンバァアアアア」
善逸「ッギャア゙ア゙ア゙ア゙!?きッたねぇええ!!え!?つば……?ツバぁああ!?!?
鬼の唾汚なぁ゙!???」
震えながらも霹靂一閃を使おうとした瞬間、ぶよぶよした鬼は、舌を出しながら紫色の唾をかけてきた。
いや色もとんでもねぇけどまず匂いな。
すんげぇくっせーの(真顔)
後色な……紫ってなに??明らかに毒入ってんじゃん??俺今度こそ死ぬ????
鬼「かかったかかったァア!!オレの液がかかったァア!!」
善逸「いや確かにかかりましたけどさぁ!??俺の液って言うのやめてくんない!?!?
……ッ?」
一瞬、ふらっとした脚。
すぐにあの鬼からでた汚ぇ唾が原因だと理解した。本当はしたくないけど
鬼「毒が回れば、後は楽にクエルクエル
でもクッタあとはどうしようナー」
善逸「(俺こんな奴に食われんの!??いやいやいや!!一番嫌な展開なんですけどぉ!?)」
頭がクラクラしてくる。
_____俺このまま死んじゃうのかなぁ、"あの子"を残して……。
ゆっくりと瞼が重くなってくる中、ある紅い髪をした少女の音が少し遠くから聞こえてくる。
……綺麗な音に混じって聞こえてくるのは、恐怖の音。
鬼「アァそうか!後ろで戦ってるあの鬼のおなご……イイなぁ、コイツをクッタラ次は____」
善逸「(は…ッ…?鬼の、女子……?)」
ドクン……と自分の心音が大きくなる。
紅い髪で、優しい音で、可愛い鬼の女の子。
あぁそうだよ。俺が今日まで生きていたのは、今日まで生きて来れたのは……あの子がいるからだ。
守らなければ……、あの日常も、彼女も。
善逸「(……させない、あの子、だけ……は)」
___Aちゃんに、そんな汚い手で触れさせるものか。
そう思った瞬間、俺の意識が飛んだ。
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作者名:ユキ | 作成日時:2019年8月1日 23時