5、離れた2人 ページ6
そんなこんなで俺は流れに任せて自ら鬼のいる方へと向かっていきました、とさ。
ハイ!!じゃんじゃんっ!!!!
貴方「なに終わらそうとしてんのさ」
善逸「あだっ」
ベシッと軽く頭を叩かれ、俺は嫌な現実へと戻ってきた。
町外れで不気味な気配が漂う薄暗い森、周りからは鬼の音が複数と聞こえてくる。
善逸「ひょえぇえええ!!
俺今日死ぬ!?やだこのまま死んじゃうのおれぇえ!!
ねぇええ゙もうこの際Aちゃん俺と結婚して逃げようよぉおう!!ねぇえッ!?」
貴方「ハイハイ。ちょっと静かにしてね、善逸」
善逸「(ん゙ん゙ん゙ん゙)」
"しー"っと人差し指を口元に当てる仕草をするAちゃんに、俺は咄嗟に両手で口と鼻を押さえる。
あっぶねー……。あまりの可愛さに鼻と口から何かが飛び出しそうだったよ俺……なんなのAちゃん、俺を萌え殺す気なの??
そんな馬鹿な事をしていると、突然鬼とは違う音が聞こえてきた。
善逸「人間の音がする……」
貴方「え……こんな危ないところに?」
善逸「うん。こっちに近ずいて来てるよ……あ、後もう一つ近ずいてくる音がー……」
Aちゃんは目を凝らして、俺が指を指す方向を見詰めると……
そこには怯えながらも必死に走ってくる小さい少女の姿があった。そしてそのすぐ後ろには……
善逸「あ、なるほどね!!?鬼に追いかけられてるのね!!?納得!!!!」
貴方「助けないと……!」
善逸「あっ、ちょッ!待ってAちゃッ……!!」
Aちゃんが鬼の力を使って、すぐさま少女の方へ走り出した。
俺も追いかけないと……そう思ったその時。
「___ッ久々のぉ人間だァァァ!!」
善逸「ギャア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!(汚い高音)
急に目の前に現れるんじゃないわよも゙ぉおおッ!!!」
上からドスンッ……とプニプニのお腹を揺らしたきッッしょく悪い鬼が、道を阻むかのように俺の前に現れた。
あまりの驚きになんか気持ち悪い口調になってたけどこの際気にしない。
とりあえず、Aちゃん達と合流しないと……!!
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作者名:ユキ | 作成日時:2019年8月1日 23時