3、日常 ページ4
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善逸「頼むよぉおおお゙!!!俺と結婚してよぉおおおおぅんんん゙ッ!!」
「こ、困りますっ!!」
俺は我妻善逸。
雷にうたれ黄色くなった髪を受け入れながら、今日まで生きてきた。
そんな俺は人を守る仕事をしている……そう、鬼殺隊だ。
ふっ、かっこいいだろ?刀持った男だぜ??結婚しよ???
善逸「幸せにするからさぁああ!!結婚しようよぉおおお!!!」
「えー、と……だ、だから……」
……何故俺がこんな事をするか、理由なんて簡単さ。
俺 が 死 ぬ か ら 。
俺はな、すっごく弱いんだぜ?そんな俺が鬼倒しに行くんだぜ??死んじゃうよ??
まぁ、最近はその可能性が低くなったんだけど……
貴方「___はぁいそこまでだよー……ぜん、いつ、くんッ!!」
善逸「グハッ!!!」
紅い髪をもつ少女に腹蹴りをされた俺は、結婚を申し込んでいた少女と強制的に離れた。
___そう、この紅い髪の少女だ。
何かしらの原因で鬼と化してしまった人物、名前はAちゃん。
善逸「ひ、酷いじゃないかAちゃ〜ん!もうちょっとさ??優しい止め方無かったの!?」
貴方「……私からすると、そもそも女性に突然結婚を申し込むなって言いたいんだけど」
善逸「うぐっ」
なにも言い返せない……。
目を逸らしてなにも言わずにいると、Aちゃんは小さくため息をはいた。
貴方「善逸が女性に優しくされるとこうなるってのは、さすがにもう慣れたし……かと言って許す訳にもいかないしね〜……」
善逸「悪かったよぉおお〜」
番傘をさしてクルクル回しながら、座り込んでいる俺を見下ろすAちゃん。
……こんな時でも、彼女から聞こえてくる音は優しくて気持ちがいい。
彼女はピタッと傘を回すのを辞め、しゃがんでニコッと微笑んだ。
貴方「みたらし団子、食べたい」
_____俺が女性に結婚を申し込むのもいつものこと。
善逸「はぁー……いいよ。今日は何個食べる気?」
______そんな俺に、みたらし団子を頼むのも、いつものこと。
貴方「ふふ……今日は6個食べる気でいる!!」
これが、いまの俺が大好きで、宝物で、守りたい
____大切な日常。
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作者名:ユキ | 作成日時:2019年8月1日 23時