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「はぁ、痛かったぁ、助かったよAちゃん」




腰をぽきぽきさせながら言う太宰さん。




僕は、さっきまで太宰さんが挟まってたドラム缶に座る。




「他の同僚の方に助けを求めなかったんですか?」




「んん?電話したよ〜、”死にそうなんだけどー”って、そしたらみーんな口を揃えて”おめでとうございます”ってさ、どう思う?」



反目で僕に聞く太宰さんに”でしょうね”とため息を漏らしながら言う。




____ちょっと愛想笑いも付け足して。




「まったく異能力者って連中は皆、どこか心が歪だ....あ、Aちゃんは綺麗だよ?身も、心もね」




キラッと効果音がつきそうな顔をして言う太宰さんを無視して、僕は異能力者の事を考える。




「太宰さん」





「ん?」





「武装探偵者のいわゆる探偵の方達は、やっぱり皆さん、異能力者....なんですよね?」




「そう、警察でも歯が立たない敵を倒す__武装集団だ。」




僕はため息を零す。




僕は虎に変身する異能力を持っているが、自分では全く制御出来ていない。これじゃあ足手まといになる可能性がある。




____それに、このまますんなり探偵者に入ったら、なにか変わってしまう可能性がある。




そんな僕の思いが一部分かったのか、太宰さんは僕を優しい目で見ながら言う。





「君も立派な異能力者だ、それがどんなに自分で制御出来なくても、いつか出来るようになるさ」




「....でも、やっぱりいい話ですけど、断らせて頂きます」




「__これからどうするんだい?」





「なんとか僕に出来る仕事を探してみようと思います。そう簡単に見つかるとは思いませんが」





そう言うと、太宰さんは僕を見て言った。





「君ができそうな仕事に心当たりがある」








「え?」






「_____良ければ斡旋してあげられるが?」








僕は”本当ですか!?”と元気よく言うと、太宰さんは微笑みながら頷いた。

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マイ(プロフ) - とても面白かったです!更新停止されていますが、この先はどうなるのでしょう?とても魅力的な作品なので気になりますが..! (2019年5月21日 19時) (レス) id: b79225d088 (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - とても面白かったです!!更新楽しみに待っています!!!早くやつがれくんに会いたい!!! (2018年10月22日 16時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
やちりん - ずっと前から気になっていたのですが、「一応」が「一様」になっています。 (2018年3月27日 23時) (レス) id: f7c5d2c875 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2017年11月14日 14時) (レス) id: 8c0a96a096 (このIDを非表示/違反報告)
アツナ(プロフ) - EarlGreyさん» ありがとうございます!続き書かなくて本当に申し訳御座いません! (2017年7月3日 15時) (レス) id: 42ca496839 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アツナ | 作成日時:2016年12月30日 0時

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